研究課題/領域番号 |
19K09285
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
宗 淳一 近畿大学, 医学部, 教授 (90559890)
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研究分担者 |
冨田 秀太 岡山大学, 大学病院, 准教授 (10372111)
豊岡 伸一 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (30397880)
山本 寛斉 岡山大学, 大学病院, 講師 (40467733)
阪口 政清 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (70379840)
光冨 徹哉 近畿大学, 医学部, 教授 (70209807)
須田 健一 近畿大学, 医学部, 講師 (30631593)
諏澤 憲 岡山大学, 大学病院, 助教 (90839713)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | HER2 / 肺癌 / 薬剤耐性 / ERBB2 / HER2異常 / 肺がん / 乳がん / 胃がん / HER異常 |
研究開始時の研究の概要 |
がん遺伝子HER2が活性化している乳がん・胃がんに対してHER2標的療法が保険収載されています。HER2異常を有する肺がんにおける頻度は5%程度であり、年間約8万人の肺がん死亡者数のうち4000人程度にHER2異常が存在する可能性があります。HER2異常肺がんへのHER2標的療法は、先行研究でその有効性が示唆されていますが、肺がんに対するHER2標的療法は適応外であり、対策が遅れています。本研究では、HER2異常肺がんへのHER2標的療法の効果とその獲得耐性の克服を検討することで、HER2異常肺がんに対するプレシジョン・メディシンの確立を目指した基礎的検討を実施します。
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研究成果の概要 |
複数のHER2標的薬について、肺癌・胃癌・乳癌細胞株を用いた感受性試験・獲得耐性の機序に関する検討を行い、その成果を複数の英文論文で報告した。さらに、新規HER阻害剤タルロキソチニブの感受性を確認し、HER2変異を導入したBa/F3細胞を用いて、耐性化に関与する新たな変異HER2 exon C805S変異を突き止め、英文論文報告した。また、肺扁平上皮癌患者におけるEGFR/HER2阻害剤アファチニブの有用性を検証したLUX-Lung8試験で同定された、アファチニブ感受性がある新たなHER2変異スペクトルをBa/F3細胞株に導入し、その病原性・薬剤感受性を検討し、英文論文報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HER2異常肺癌の頻度は5%程度であるが、HER2異常は複数の癌腫で認められ、HER2標的療法は個別化治療として期待される。HER2異常スペクトル別にHER2標的薬の効果とその獲得耐性の克服を検討することで、HER2異常肺癌に対するプレシジョン・メディシンの確立を目指した基礎的検討を実施した。HER2異常細胞株を用いて、複数のHER2標的薬の効果を検討し、長期暴露による薬剤耐性株や人工的なHER2変異導入細胞株の樹立により、耐性機序の解明とその治療法の開発を行い、複数の報告を行っている。
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