研究課題/領域番号 |
19K09286
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
三好 新一郎 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 特命教授 (00190827)
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研究分担者 |
豊岡 伸一 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (30397880)
宗 淳一 近畿大学, 医学部, 准教授 (90559890)
山本 寛斉 岡山大学, 大学病院, 講師 (40467733)
諏澤 憲 岡山大学, 大学病院, 助教 (90839713)
阪口 政清 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (70379840)
冨田 秀太 岡山大学, 大学病院, 准教授 (10372111)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 悪性胸膜中皮腫 / DCLK1 / 腫瘍幹細胞マーカー |
研究開始時の研究の概要 |
悪性胸膜中皮腫は極めて予後不良な疾患であり、新規治療法の開発が急務である。近年、DCLK1というタンパク質が、腸管腫瘍における腫瘍幹細胞マーカーであるということが報告された。DLCK1を発現する腫瘍幹細胞を標的として、正常組織に対し影響を与えない腫瘍選択的な治療を確立できる可能性が示唆されている。本研究では、DCLK1に着目し、悪性胸膜中皮腫において同タンパク質を抑制することによる抗腫瘍効果を検討する。さらに同タンパク質を標的とする薬剤を独自に構築する技術でスクリーニングし、当該疾患に対する新規治療法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
腫瘍幹細胞マーカーであるDCLK1は2種類のアイソフォームを有するタンパクであり、悪性胸膜中皮腫細胞株におけるDCLK1アイソフォームの発現パターンは細胞株によって異なっている。一方で正常中皮細胞株ではDCLK1の発現を認めなかった。そこで、悪性胸膜中皮腫細胞においてDCLK1を阻害することが及ぼす影響をアイソフォーム選択的に検討した。アイソフォーム選択的にsiRNAをデザインしDCLK1を阻害すると、アイソフォームを選択的に阻害したよりもアイソフォームを同時に阻害することで細胞増殖抑制効果が認められることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性硬膜中皮腫は極めて予後不良な疾患である。既存の治療法は満足できるものではないため、新規治療法の開発が期待されている。腫瘍幹細胞マーカーであるDCLK1は悪性硬膜中皮腫細胞ではアイソフォームの発現パターンは異なるものの発現が認められる一方、正常中皮細胞株ではDCLK1の発現を認めなかったため、腫瘍選択的な治療を確立できる可能性がある。悪性胸膜中皮腫は今後も患者が増えることが予想されているため、新規治療法の開発に繋がる知見は社会的にも意義があると思われる。
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