研究課題/領域番号 |
19K09296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 千葉県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
横井 左奈 千葉県がんセンター(研究所), 遺伝子診断部, 部長 (30372452)
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研究分担者 |
飯笹 俊彦 千葉県がんセンター(研究所), その他部局等, 元病院長 (10272303)
岩田 剛和 千葉県がんセンター(研究所), 呼吸器外科, 部長 (30586681)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肺がん / EGFR / 肺癌 |
研究開始時の研究の概要 |
EGFR活性化型変異陽性肺がんはチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)に感受性を示す。しかしTKI治療後約1年で再発する症例が多く、治療抵抗性機構としてEGFR遺伝子に新たにT790M変異が加わることが知られている。このようにEGFR遺伝子の複合型変異は、活性化型変異にTKI治療による耐性変異が付加して生じると考えられてきた。しかし我々は、EGFRの複合変異にはさまざまな変異の組み合わせがあり、TKI治療歴のない症例にも認められることを発見した。本研究では、TKI治療歴のない肺腺がんに生じたEGFR複合変異に着目し、変異のアレル特異性とTKI感受性の関係およびがん化への寄与を探る。
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研究成果の概要 |
我々は、肺腺がんにノンランダムなEGFR複合変異を有する症例を見出した。この複合変異は、体細胞由来の活性化型のEGFRコモン・バリアントと生殖細胞系列由来のアンコモン・バリアントの組み合わせであった。この複合変異を有する肺がん症例は、EGFR活性化型変異を有するにもかかわらず、チロシンキナーゼ阻害薬の感受性は低下していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
EGFR遺伝子変異には、一定の頻度で生殖細胞系列由来のものがあり、肺がん易罹患性やチロシンキナーゼ阻害薬の感受性に影響すると考えられた。しかしそれらの変異は、保険償還されたPCR検査では検出できないため、見逃されている。この研究は、肺がんハイリスク者の同定と精密な検診による早期発見や治療薬選択にとって重要な意義がある。
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