研究課題/領域番号 |
19K09309
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
宮崎 拓郎 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (00584749)
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研究分担者 |
土肥 良一郎 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (00817786)
土谷 智史 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (30437884)
渡邉 洋之助 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (30457551)
永安 武 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80284686)
畑地 豪 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (80437889)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 呼吸器外科学 / 脂肪肝細胞 / 拒絶反応 / 脂肪幹細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
近年間葉系幹細胞は抗炎症効果と共に免疫抑制効果があるとされる。間葉系幹細胞が組織に生着できれば、拒絶反応の強い肺移植においても免疫抑制剤を減量、あるいは中止できる可能性がある。我々はレシピエント脂肪幹細胞は免疫抑制剤と相加効果を持って免疫反応を減弱させることを証明してきた。我々が独自に確立した“ラット肺移植-脂肪幹細胞投与モデル”を発展させ、①レシピエント由来幹細胞、ドナー由来幹細胞、他家由来幹細胞の免疫抑制効果比較、②頻回投与モデルで慢性拒絶が抑制できるか、③肺移植モデルで免疫寛容を促せるかを検証する。従来の免疫抑制法に追加もしくは補完する形で、拒絶反応への新たな幹細胞治療の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
我々は間葉系幹細胞(MSC)の免疫抑制効果に注目した。動物実験で肝臓等ではMSC投与により持続的な免疫抑制効果を示し、免疫抑制剤の減量や免疫寛容状態も確立している。しかし、肺移植領域ではその検討は遅れているため、有効な幹細胞治療が確立されれば、肺移植後の拒絶反応の軽減と生存率の上昇、長期的な免疫抑制剤による副作用を軽減できる。幹細胞治療において最適な幹細胞ソースを見つけるため、レシピエント由来脂肪幹細胞、ドナー由来脂肪幹細胞、他科由来脂肪幹細胞の免疫抑制効果を比較し、明らかな有意な差は認めなかったが、より拒絶反応軽減傾向を認めたレシピエント由来幹細胞がより免疫抑制効果を発揮することが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究によって、肺移植においては脂肪由来間葉系幹細胞の投与タイミングは移植直後の方が拒絶反応を軽減することが判明した。肺移植において間葉系幹細胞の投与タイミングの違いによる免疫抑制効果および拒絶反応の減弱効果を直接的に比較検討した研究は存在せず、臓器移植に間葉系幹細胞の免疫抑制効果を応用するにあたり重要な情報となる。臓器移植後の拒絶反応に対して間葉系幹細胞を使用し、肺移植後の予後の改善が期待できると共に、従来の免疫抑制剤の減量も可能であり、免疫抑制剤の有害事象を軽減することも期待される。結果的にレシピエントのQOLの改善、医療経済的に多大な利益をもたらす可能性がある。
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