研究課題/領域番号 |
19K09337
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
渡邊 真理子 東海大学, 医学部, 講師 (60609220)
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研究分担者 |
吉川 正信 東海大学, 医学部, 准教授 (90276791)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 唾液分泌 / Dアミノ酸 / マイクロダイアリシス / NMDA受容体 / 麻酔薬 / 唾液腺 / Dアミノ酸代謝酵素 / ケタミン / 唾液腺マイクロダイアリシス / グルタミン酸受容体 |
研究開始時の研究の概要 |
NMDA受容体拮抗薬ケタミンは唾液分泌を過多にすることが知られているが、その機序は不明である。近年、ケタミンがAMPA受容体を活性化しセロトニンを遊離すると報告された。本研究では、ケタミンの唾液分泌に与える影響を解析し、唾液分泌に関するグルタミン酸受容体、アセチルコリン受容体、アドレナリン受容体、セロトニン受容体などとの連関についてを検討する。
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研究成果の概要 |
Wistar系雄性ラット耳下腺、顎下腺、舌下腺においてD-セリンをはじめとする複数のD-アミノ酸が存在することを明らかにした。D-セリンはSerine racemase(Srr)により生成され、D-amino acid oxidase(DAO)により代謝される。また、D-アスパラギン酸はD-aspartic acid oxidase(DDO) により代謝される。ラット唾液腺においてSrr, DAO, DDO、NMDA受容体サブユニットの遺伝子、タンパク質が発現していること、などを明らかにした。これらの結果より、唾液腺内のDアミノ酸が唾液分泌機能を調節している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
麻酔薬による口腔内分泌は、臨床において気道管理上重要な要素の一つである。本研究により、NMDA受容体を介した唾液分泌の作用機序が明らかとなれば、唾液腺内Dアミノ酸に着目した新たな薬剤が開発され、気道管理の向上が期待できる。
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