研究課題/領域番号 |
19K09341
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
|
研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
二階堂 義和 弘前大学, 医学研究科, 講師 (50613478)
|
研究分担者 |
廣田 和美 弘前大学, 医学研究科, 教授 (20238413)
櫛方 哲也 弘前大学, 医学研究科, 准教授 (80250603)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | うつ病 / ケタミン / Arc / In vivo マルチユニット記録 / In vivo Ca2+イメージング / マルチユニット記録 / セル・アセンブリ / オプトジェネティクス / ケタミンン / In Vivo Ca2+イメージング / In vivo Ca2+ イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
うつ病の病態発現にはミクロな遺伝子発現や細胞形態の異常、マクロな脳領域間ネットワークの変容が関与すると考えられる。しかし、その中間であるメゾスコピックな神経細胞間ネットワークの関与については分かっていない。そこで、本研究は神経細胞の機能的集団であるセル・アセンブリに着目し、うつ病の病態発現を制御する可能性がある内側前頭前野の異常神経活動をうつ病モデル動物を用いて解明することを目指す。さらに、近年抗うつ作用が報告された静脈麻酔薬ケタミンが内側前頭前野の神経活動に対してどのような作用を持ち、抗うつ作用効果を発揮するのか明らかにすることも目指す。
|
研究成果の概要 |
本研究はうつ病の病態発現を制御する可能性がある内側前頭前野神経細胞群の異常神経活動をうつ病モデル動物を用いて解明し、抗うつ作用を持つ低用量ケタミンの内側前頭前野への作用を明らかにすることを目的とした。ストレス負荷によってうつ病様行動の発現したマウスの内側前頭前野では早期応答遺伝子タンパク質Arcの陽性細胞数が減少し、ケタミン投与によってその減少が抑制された。さらに、ケタミンが作用する神経細胞群をIn vivo multi-unit recordings とCa2+イメージでそれぞれ探索した結果、Arc発現興奮性神経細胞が内側前頭前野におけるケタミンの作用点である可能性を支持する結果を得られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は内側前頭前野においてうつ病の病態発現に関与する可能性がある神経細胞群の種類を推定し、抗うつ作用の臨床応用が期待される低用量ケタミンが内側前頭前野の神経活動に与える影響を明らかにした。これらの成果はうつ病病態が発現する機序の解明に加え、ケタミンを用いたうつ病新規治療戦略の基礎的な理解、安全な運用に向けた今後の研究開発に繋がる有益な情報基盤になる。
|