研究課題/領域番号 |
19K09352
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
田中 克哉 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (30263841)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 近赤外線光 / 心筋虚血 / 吸入麻酔薬 / イソフルラン / 虚血再灌流 / 近赤外線 / 心筋虚血再灌流傷害 / 心筋保護効果 / 高血糖 |
研究開始時の研究の概要 |
吸入麻酔薬は心筋虚血再灌流傷害に対して心筋を保護することを我々は報告してきた。しかし、糖尿病や高血糖状態ではその恩恵的な効果が減弱することも知られている。近年、近赤外線照射が心筋で一酸化窒素を産生して心筋保護効果を有することが報告されている。そこで、この両者の併用がより強力な心筋保護効果を発揮するか、また、高血糖状態においても心筋保護効果を発揮するかを調査する。
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研究実績の概要 |
当初、ウサギのin vivo心筋虚血再灌流モデルに近赤外線光を照射して心筋保護効果が発揮されるか?また、吸入麻酔薬の投与との併用により心筋保護効果が増強されるかを新梗塞サイズを測定して評価する計画であった。さらにNO阻害薬の投与やKATPチャネルブロッカーなどの投与でその作用機序にNOやKATPチャネルが関連するか調査する予定であった。しかし、近赤外線光の照射装置の発見に手間取り、また個体動物から細胞に照射する方法に変更して予備データを収集している。 2023年度培養細胞に近赤外線光を照射して細胞死を測定したが、2022年度同様コントロールでの細胞死の割合が少なく、実験モデルを模索している段階である。また吸入麻酔薬の投与方法も培養液にイソフルランを投与してよく撹拌させて、最後にその溶液中のイソフルランの濃度をガスクロマトグラフィー法で以前は測定してたが、医療ガスボンベの問題で水素ボンベを撤去した関係でこの方法が取れず、イソフルランの濃度測定にも障害を来している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
5月までコロナ対応に追われていて、研究に費やす時間が少なかった。また、培養細胞による虚血再灌流モデルの構築に手間取っている。対照群での細胞死が少なく酸素中断時間を長くとってみたり工夫をしている段階である。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き近赤外線光照射を最適に行えるように実験プロトコールの最適化を図りつつ実験の進捗状況を上げていく予定である。具体的には対照群の細胞死の割合が小さいので、酸素中断時間を長くして適正な酸素中断時間を試す、あるいは薬理学的にATPの産生を抑制する物質の投与してみるなど計画している。
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