研究課題/領域番号 |
19K09362
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
小竹 良文 東邦大学, 医学部, 教授 (70195733)
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研究分担者 |
牧 裕一 東邦大学, 医学部, 助教 (50349916)
豊田 大介 東邦大学, 医学部, 助教 (80408822)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 高齢者 / 術前評価 / バイオマーカー / 急性腎傷害 / 心筋傷害 / 炎症反応 / バイオインピーダンス法 / 酸素消費量 / サルコペニア / 体組成分析 / 間接熱量計 / 運動耐用能 / 術後合併症 / 心拍数 / 周術期管理 / フレイル |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者、心血管系合併症を有する患者、フレイル状態の患者が全身麻酔下に手術を受ける際の術後合併症のリスクは術前の運動予備能と逆相関することが知られている。しかし、現時点での活動度評価は主観的かつ患者の自己申告に依存しており、客観的な活動度評価の確立が望まれる状況にある。本研究では高リスク手術患者を対象として術前の運動負荷後の酸素消費量と入院後の活動度および全身麻酔中の酸素消費量の関連を検討することを目的とする。申請者および申請者と同一の組織に属する研究分担者2名からなる研究組織をもって研究を実施する。
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研究成果の概要 |
本研究では高齢の大侵襲開腹手術を受ける症例と大腿骨頸部骨に対する固定術を受ける症例を対象とする2つの研究を遂行した。シンデカン-1は血管内皮細胞表面を被覆するglycocalyxの構成成分であり、glycocalyx障害によって血中濃度が増加する。大侵襲開腹手術患者では血漿シンデカン-1濃度が手術開始前から高値を示している症例が25%存在し、これらの症例では術後急性腎傷害のリスクが増加する傾向が存在することが明らかとなった。血漿NTpro-BNPは心筋に対する負荷の指標であり、大腿骨頸部骨折に対する手術患者で院内死亡となった症例では手術前の血漿NTpro-BNP濃度が有意に高値であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大侵襲開腹手術後には急性腎傷害が高頻度で発生することが報告されている。急性腎傷害のリスク因子として血管内皮細胞傷害の関与が想定されているが、血管内皮細胞傷害は手術侵襲によって生じると考えられており、術前から上昇している症例が存在する事は予想されていなかった。この知見が得られた点が本研究の学術的意義となる。大腿骨頸部骨折症例は受傷後早期に手術を施行することで予後が改善するとされており、十分な術前リスク評価が省略される傾向にある。本研究では血漿NTpro-BNP濃度により予後予測が可能であることが示され、この知見が本研究の社会的意義に相当する。
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