研究課題/領域番号 |
19K09374
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
白水 和宏 九州大学, 大学病院, 講師 (30568960)
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研究分担者 |
赤星 朋比古 九州大学, 医学研究院, 准教授 (20336019)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ファルネシルトランスフェラーゼ / ファルネシル化 / ファルネシルトランスフェラーゼ抑制薬 / 自己免疫性肝炎 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では急性自己免疫性肝炎に対してFTIs及びスタチン製剤が肝保護作用を発揮するという仮説を立て、その保護作用の機序を生体および分子レベルで解明することを目標とする。この疾患モデルは免疫系が大きく関与するものであり、検証として、免疫応答や免疫細胞を標的とし機序を解明することを目標とする。免疫応答にFTIsが効果があることが証明できれば、他の免疫疾患にも適応が広がると考える。
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研究成果の概要 |
マウス急性肝不全モデルを作成し、治療薬として検討したファルネシルトランスフェラーゼ抑制薬が保護作用を有することを実証することができた。具体的には、急性肝不全による肝臓の酵素の上昇を抑制、肝臓組織の壊死部位の抑制、炎症性のサイトカインの上昇の抑制を証明した。その機序としてCD4 Tcellを介し、STAT1のリン酸化を抑制することによりCD4 TcellからのIFN-γの分泌を抑制することを証明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性肝不全は未だに難治性の病態である。近年ウイルス性肝炎からの急性肝不全を発症する患者は減少傾向である一方、自己免疫性急性肝炎、非アルコール性脂肪肝炎が増加傾向にある。今回Concanavalin A(Con A)を用いて作成した自己免疫性急性肝炎に類似した病態に対し、ファルネシルトランスフェラーゼが有効であるという結果は、医学的、社会的にも大きいと考える。
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