研究課題/領域番号 |
19K09387
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
大田 典之 近畿大学, 医学部, 教授 (60379162)
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研究分担者 |
中尾 慎一 近畿大学, 医学部, 教授 (10207714)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 樹状細胞 / Translocator protein / 接触過敏症 / IL-12 / 副刺激分子 / IFN-g / ドーパミン受容体 / GM-CSF / 向精神薬 / 酸化ストレス / グルタチオン |
研究開始時の研究の概要 |
我々が現在までに得ている樹状細胞の活性化に対するハロペリドールの抑制的影響は、その作用は酸化ストレスとグルタチオンの低下が介在している可能性を強く示唆している。本研究ではまずハロペリドールの動物個体レベルでの免疫応答への影響を明らかにし、解析を進めて酸化ストレスとNrf2を介した酸化ストレスの制御系への作用を介したハロペリドールの免疫抑制メカニズムを明らかにする。さらにこれらの免疫現象の臨床的意義を老化マウスによる検討を行う。
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研究成果の概要 |
樹状細胞(DC)は適応免疫応答の制御に重要な役割を担っている。TSPOは免疫細胞に影響を与えるが、TSPOリガンドがDCに及ぼす影響については明らかにされていない。DCを介した免疫応答に対するTSPOの免疫調節特性を検討した。 TSPOリガンドは、マウスDCから副刺激分子の発現を抑制した。エチフォキシンで処理されたDCは、インターロイキン12 の分泌量も減少した。T細胞との混合細胞培養でマウスのT細胞のTh1への分化を抑制した。TSPOリガンド処理したDCは、接触過敏反応を阻害した。これはTSPOシグナルへの介入による炎症性疾患の制御の可能性を示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者らは、Translocator protein (TSPO)を介したベンゾジアゼピン系薬物によるシグナル伝達が、単一の細胞に対する作用を超えて動物個体レベルの免疫系に影響することを今までの研究で示してきた。本研究では実際に臨床的に用いられるTSPOに対する低分子リガンドを用いてこの経路に介入することによる免疫疾患モデルを抑制制御する可能性を示した。この結果はこのアプローチが実現可能な治療の選択肢になる可能性を示唆している
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