研究課題/領域番号 |
19K09394
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
江木 盛時 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (20423296)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ICU-acquired weakness / 重症患者 / 血糖 / 血糖管理 / 集中治療患者 / びまん性筋力低下 / 血糖変動 / のICU-acquired weakness / 集中治療 / 筋力 / 急性期血糖管理 |
研究開始時の研究の概要 |
人工呼吸を要し、長期集中治療が必要と考えられる患者を対象とし、ICU入室時のHbA1c値測定とICU入室7日間の持続血糖測定を行い、両者より算出される血糖管理指標(ICU入室時HbA1c、平均・最高・最低血糖値、血糖変動、および急性期血糖降下指数)とICUAW発症の有無、集中治療中の筋肉量低下、電気生理学的検査結果、血中アミノ酸濃度および筋障害マーカーとの関連を検討する。本研究により、ICUAW発症に最も関連する血糖管理の指標が明らかとなり、ICUAWの予防に適した血糖管理の指標が明らかになることで、新しいICUAW発症予防法の確立が可能となることが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究は、重症化に伴うびまん性筋力低下(ICU-acquired weakness)を予防するために至適な急性期血糖管理を明らかにすることを目的に立案された前向き観察研究である。 2019年度~2021年度において、人工呼吸を要し、長期集中治療が必要と考えられる75名の重症患者を対象に同意取得の上、ICU入室時のHbA1c値測定とFreeStyle LibreおよびiProを用いた連続血糖測定を行った。両者より各血糖管理指標を算出した。また、各患者における筋萎縮の評価および筋障害マーカーによって、ICUAW発生の有無の評価を行った。今後、統計計画に沿って解析を行う予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ICUAW発症と有意な関連を示す血糖指標を検討する研究の多くは後ろ向き観察研究であり、その大半の研究において、血糖値は多くのリスク因子候補の中の一つに過ぎず、詳細な検討はなされていない。本研究は持続血糖測定器を用いることで詳細な急性期血糖推移の情報を集め、血糖管理を中心に解析を行うことを目的とした前向き観察研究であり、世界的にみても類を見ない研究である。 本研究によって、ICUAWに最も関連する血糖指標が明らかになることで、ICUAWの発症予防における急性期血糖管理において、もっとも留意すべき点がわかれば、新たな急性期血糖管理法の提唱が可能となる可能性がある。
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