研究課題/領域番号 |
19K09399
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
矢野 武志 宮崎大学, 医学部, 講師 (80521707)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 敗血症 |
研究開始時の研究の概要 |
敗血症では全身の血管がダメージを受ける。ダメージを受けた血管では、修復および再構築の過程である血管リモデリングが生じる。研究代表者は、この血管リモデリングが敗血症罹患後の遷延する機能障害に関与していると考えている。本研究では、モデル動物を用いて血管の組織学的変化や収縮性への影響を調査し、敗血症によって血管リモデリングが生じ、全身性の機能障害に至る可能性を検討する。さらに、いくつかの候補薬が有害な血管リモデリングを制御する可能性について検討する。
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研究成果の概要 |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)においてもリモデリングが重要な役割を担い、患者に大きな影響を及ぼしている可能性がある。研究結果から、COVID-19重症例では高頻度に喫煙歴や併存疾患を認め、高齢であるほど人工呼吸の必要性があり、また死亡リスクが高まる可能性が示唆された。またワクチン接種や変異株の種類によって患者背景や重症度が変化している傾向を認めた。COVID-19重症肺炎の治療として人工呼吸が必須であるが、一方で全身性の運動失調やせん妄のリスクとなっている可能性も考えられた。COVID-19および集学的治療が機能障害の遷延を招いている可能性について、今後さらなる検討が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
未だ感染拡大を続ける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関して、日々の報道によって膨大な情報が溢れる一方で、刻々と変わる情勢や流行株の変異に伴って診療状況は常に変化しており、正確な状況判断のためには詳細な現状分析が必要である。またCOVID-19では様々な後遺障害が問題となるが不明な部分が多い。本研究成果より高齢者のリスクが高いことが再確認され、また集学的治療そのもののリスクも考慮する必要が推察された。研究成果がCOVID-19や重症患者管理の一助となることを期待したい。
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