研究課題
基盤研究(C)
救急医療においてアセチルコリン受容体拮抗薬であるアトロピンは、麻酔からの覚醒、心筋梗塞における洞性徐脈からの回復、あるいは眼科領域における瞳孔散大による診断などの目的で広く使用されている。しかしながら、ヒトにおいてはアトロピンを代謝する機構がないため、その副作用を防ぐには効果的にリバースする製剤の開発が望まれる。それゆえ、本研究では、ウサギに存在することが予想されるアトロピンエステーゼの分子実態を、生化学およびゲノム・遺伝学的アプローチを用いて明らかにし、最終的にはアトロピンエスラーゼ製剤開発への橋渡しを行うものである。
救急医療においてアトロピンは、麻酔からの覚醒、心筋梗塞における洞性徐脈からの回復などの目的で広く使用されている。しかしながら、ヒトにおいてはアトロピンを代謝する機構がないため、副作用を防ぐには効果的にリバースする製剤の開発が望まれる。そこでアトロピンエステラーゼを有している傍証のあるウサギより、アトロピンエステラーゼの単離を試みた。ACh誘導カリウムチャネルの徐脈性不整脈における変異型がアトロピン感受性を示すことがわかったのは1つの成果だか、結果的には遺伝子の単離には至らなかった。
これまでに未解明であったアトロピンエステラーゼの実態を明らかにできることが、本研究にまず期待されることであった。しかしながら、本申請ではアトロピンエステラーゼの単離は成功しなかった。アトロピンエステラーゼの実態が明らかになれば、救急医療におけるアトロピン拮抗剤の開発に将来的につながる可能性があるので、今後もその方向での研究が期待される
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すべて 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 2件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件)
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