研究課題/領域番号 |
19K09409
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
|
研究機関 | 日本赤十字社和歌山医療センター(臨床研究センター) |
研究代表者 |
久保 健児 日本赤十字社和歌山医療センター(臨床研究センター), 感染症内科部, 副部長 (30814967)
|
研究分担者 |
小林 謙一郎 日本赤十字社和歌山医療センター(臨床研究センター), 感染症内科部, 医師 (20816459)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
|
キーワード | 国際的に脅威となる感染症 / 国際感染症 / 薬剤耐性(AMR) / 新型コロナウイルス感染症(COVID-19) / 敗血症 / 新興感染症 / 感染症診療の原則 / コア・ カリキュラム / コア・カリキュラム / 初期診療 / 救急外来 / トリアージ / シミュレーショントレーニング |
研究開始時の研究の概要 |
日本政府は2015年に国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議を設置し、エボラ出血熱や多剤耐性菌等への対策プランを打ち出した。第一線の救急・初期診療の現場で感染の脅威に備えるには、一般医の啓発が重要である。 そこで、国際的に脅威となる感染症に関する救急・初期診療トレーニングコースをADDIEプロセスに基づいて開発し、前後で学習者評価を行う。学習目標は「一般医が発熱・咳・下痢・発疹の4症状に対し渡航歴を聴取し、国際感染症を疑い、隔離し、感染症専門医や保健所へ相談できること」とする。コースを①日赤グループの規模の異なる医療機関と②保健所・医師会合同の2形態で実施し、一般化可能性と連携性を検証する。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、「外来で見逃しやすい国際的に脅威となる感染症に関する、非感染症専門医のための初期診療トレーニングコース」を開発し、有用性を評価することである。3年間の研究期間のうち、最初の2年で学習者のニーズ調査、個別目標設定から開始し、教材開発と評価表作成に時間をかけた上で、当センター救急外来医療者を対象にパイロットコースを実施する予定としていた。 初年次は、3年間の方向性を決めるために、「プログラム開発に関する計画立案」に関する関係者会議を実施し、ここで、プログラム実施対象者、プログラム作成方法、シナリオ作成方法等について方向性を決定した。また、ニーズ調査および個別目標設定を行うために、国際的に脅威となる感染症の1つとしてAMR(薬剤耐性)に関する研修プログラムに参加し、これらを踏まえて、代表的なシナリオ(案)を作成した。 初年次の終わり(2020年2月)には、研修コースのプロトタイプを実施しニーズ調査・個別目標設定を行う予定であった。 しかし、2020年に入り新型コロナウイルス感染症が発生・拡大し、パンデミックに至った。そのため、研究者およびそれを取り巻く環境がパンデミック対応に追われ、研究の遂行が困難になった。加えて、2020-21年以降は世界的に渡航制限が継続される事態となり、国際的に脅威となる感染症を取り巻く状況とニーズが大幅に変わったことから、本研究計画の軌道修正も必要になった。 これらを勘案して、研究遂行期間を延長した。その上で、2022年度改訂の文部科学省医学教育モデル・コア・カリキュラムを参考として、非専門医と専門医が研修トレーニングとして学習すべき内容を再考し、本研究の方向性の修正案を検討することとした。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年に入り新型コロナウイルス感染症が発生・拡大したため、初年度の最後に予定していた研修コースのプロトタイプの実施計画(2000年2月)は、延期および計画見直しを余儀なくされた。 加えて、2020年から続くパンデミック対応が収束の兆しを見せず、研究者を取り巻く施設および地域での新型コロナウイルス感染症診療およびクラスター対応に追われたため、本研究の遂行が遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
国際的に脅威となる感染症を取り巻く状況とニーズが大幅に変わったことから、本研究計画の大幅な軌道修正が必要となっており、Withコロナ時代の新しい課題に対応するよう内容を刷新する。 加えて、本研究を取り巻く感染症の地域連携について、感染防止対策加算が2022年度から感染対策向上加算として刷新され、また、医学教育に関して文部科学省からコア・カリキュラムの改訂版が発行され感染症教育の内容が更新されたことから、これらも踏まえて方向性の修正を図る。2023年度以降に薬剤耐性(AMR)アクションプランの第2版が発行されることとなっておりこれも踏まえて抜本的に修正を図る予定としている。
|