研究課題/領域番号 |
19K09420
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
沢本 圭悟 札幌医科大学, 医学部, 助教 (10597529)
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研究分担者 |
長濱 宏史 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (20725676)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 全脳虚血モデル / 心停止 / 窒息 / ケトン体 / 心停止後症候群 / 蘇生後脳症 / 心肺停止 / 神経学的予後 |
研究開始時の研究の概要 |
心停止の治療においては、近年の救命処置の標準化により心拍再開が得られる症例が増加しているが、社会復帰率は大きくは改善していない。心拍再開後の治療法は確立されているとは言えないのが現状である。 本研究では、ラットを用いて心停止後の虚血脳モデルを作製し、これに対しててんかんやアルツハイマー病などで神経細胞障害に対する治療として効果が認められているケトン体を投与し、その効果をMRI検査や各種血液検査などを用いて評価する。 本研究により、ケトン体導入が心停止後の脳神経細胞障害を軽減し、蘇生後の神経学的転帰の改善をもたらすことを確認できれば、今後の心停止後の治療戦略が大きく変わる可能性を秘めている。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、ラット全脳虚血モデルにケトン体を投与することでの神経学的転帰の改善を確認することである。 2020年度は、ラット全脳虚血モデルの作製方法について、文献を渉猟して実施可能な方法について検討を重ねた。椎骨動脈と総頚動脈の遮断によるもの、窒息による心停止によるもの、心室細動を導入することによる心停止によるもの、の3つについて検討を実施した。この中で、窒息による心停止の導入によって全脳虚血モデルを作成する方法が最も簡便で再現性が高いと考えられた。2021年度は、研究機関内で動物実験計画書について承認を受けた。ラットに対して気管挿管を実施し、人工呼吸管理を行い、チューブを閉塞させることで心停 止を導入することを予定していたが、予定通りに研究を進めることができなかった。 2022年度と2023年度は実験系の整備を進め、筋弛緩薬を投与することでの心停止モデルを確立した。しかし心停止モデルの確立に時間を要したため、心停止後の予後や介入については実施することができなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の対応により、令和2年3月から研究に時間が割けない状況が続いていたため。
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今後の研究の推進方策 |
心停止モデルを確立したため、今後は蘇生後のケトン体投与などの介入による神経学的予後の差異と頭部MRI撮像による器質的変化の差異を調査する。
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