研究課題/領域番号 |
19K09434
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
田畑 貴久 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90278200)
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研究分担者 |
松村 一弘 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (50378486)
藤野 和典 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (70402716)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 多臓器不全 / プロインスリン陽性細胞 / 骨髄造血幹細胞 / 糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
多臓器不全は難治性かつ致死的な病態であるものの、未だメカニズムの解明には至っていない。申請者は今までの研究結果より、骨髄造血前駆細胞の異常が多臓器不全の原因となる可能性があると考えるに至った。本研究は、人および動物モデルにて骨髄造血前駆細胞の異常化から臓器不全に至るメカニズムを調査すること。骨髄造血前駆細胞を標的とした新たな治療法を探索することを目的としている。本研究において証明を試みる「骨髄造血前駆細胞の異常が多臓器不全の原因となる」とする仮説は、多臓器不全の多彩な症状を一元的に説明しうる、新たな病態の発見となり、有効な治療法の開発につながるものと考えている。
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研究実績の概要 |
多臓器不全は難治性かつ致死的な病態であるものの、未だメカニズムの解明には至っておらず、有効な治療法の開発にも至っていない。申請者は、多臓器不全の臓器不全と糖尿病合併症との類似点に着目し研究を進めてきた結果、骨髄造血前駆細胞の異常が多臓器不全の原因となる可能性があると考えるに至り研究を進めてる。 臨床研究による骨髄前駆細胞の異常化の検討として、令和元年度は集中治療室入室患者において、末梢血を採取し、CD34陽性細胞を分離・精製後、発現mRNA(Insulin、DCSATMP等)の調査を開始した。しかしコロナ禍により人における研究は令和2年度より進展出来ていない。そのため令和2年度よりはマウスを用いた研究に重点をおき、多臓器不全を導くマウスモデルを作成し、骨髄造血幹細胞における異常の探索を行った。マウスの骨髄造血幹細胞とされるSLK細胞において、敗血症モデルマウスにおいては、正常マウスに見られないTNF-αの発現をフローサイトメトリーにて確認した。同様の変化は糖尿病においても確認されており、糖尿病との多臓器不全との関係を示唆するものであった。令和4年度はSLK細胞の解析をさらに進めるため、ST-HSC(short-term hematopoietic stem cell )とLT-HSC(long-term hematopoietic stem cell )での異常の有無を調査した。そして、マウス敗血症モデルでは、ST-HSC、LT-HSCの両者でTNF-α陽性細胞が対照群に比べ優位に増加することを見出した。糖尿病での報告ではTNF-αの出現はST-HSCにのみ確認されており、糖尿病と多臓器不全との相違点であることが明らかとなった。令和5年度には、集中治療室入室患者における調査を再開する予定としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍であり、集中治療室への家族の訪問が難しく、研究の同意を得ることが困難であり、人における研究においては遅れているため。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度コロナ禍も落ち着きを見せ始めているため、ヒトにおける研究を再開する予定としている。
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