研究課題/領域番号 |
19K09450
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
松丸 祐司 筑波大学, 医学医療系, 教授 (70323300)
|
研究分担者 |
石川 博 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (30089784)
丸島 愛樹 筑波大学, 医学医療系, 講師 (40722525)
武川 寛樹 筑波大学, 医学医療系, 教授 (80173558)
豊村 順子 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (80645630)
大山 晃弘 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (90538232)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 脳卒中 / 再生医療 / 歯髄 / 間葉系幹細胞 / 神経系細胞 / 歯髄幹細胞 / 脳梗塞 / 細胞医薬 / 神経再生 |
研究開始時の研究の概要 |
脳梗塞は急性期、亜急性期、慢性期でそれぞれ主な傷害メカニズムが異なるが、虚血およびその後の炎症や浮腫などによる損傷が未完成な時期、すなわち急性期に歯髄・歯肉初代培養由来神経系細胞で治療を行うことで、神経保護効果のみならず、神経細胞への分化、生着による神経血管ユニットの再生を得て、後遺症の軽減を図ることを目的とする。その為に、ヒト歯髄・歯肉初代培養由来神経系細胞を用いて、急性期のマウス脳梗塞モデルへの脳内定位直接移植を行い、その後の神経症状、脳萎縮の程度、各種免疫染色で移植細胞の性状評価をおこなっていく。
|
研究成果の概要 |
ヒト歯髄から歯髄幹細胞を作製し、神経系細胞に分化誘導した。神経系細胞は、神経幹細胞、アストロサイト、未熟・成熟神経細胞、オリゴデンドロサイトの中枢神経系細胞のマーカー陽性であった。同細胞は電気的活動があり、VEGF発現が高く、低酸素耐性が強いことを明らかにした。免疫不全マウス脳梗塞モデルによる細胞の直接移植の実験系では、移植した神経系細胞は移植後28日目において脳梗塞病巣に生着しており、移植細胞のアストロサイト、未成熟・成熟神経細胞への分化を確認した。大脳皮質下に移植した神経細胞からホストの脳内への軸索伸長し、神経系ネットワークの構築を行っている可能性を見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
智歯等で抜歯を受けたヒト歯髄を用いることで、細胞源の倫理的問題を解決できる。ヒト歯髄から神経幹細胞、神経系細胞を分化誘導する新技術を特許出願(神経系細胞含有製剤の製造方法:特願2019-91625)、PCT出願(神経系細胞集団、神経系細胞含有製剤およりそれらの製造方法:PCT/JP2020/019290)を行い、指定国移行、権利化を行ったことで、今後、新たな歯髄由来の神経幹細胞や神経系細胞を用いた神経系の再生医療が可能になった。これらの研究成果は、学術論文として受理、掲載された。
|