研究課題/領域番号 |
19K09456
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
杉本 香奈 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00581034)
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研究分担者 |
原田 和生 大阪大学, 医学系研究科, 特任准教授(常勤) (50397741)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ischemic stroke / brain edema / myokine / IL-1 alpha / TNF / IL-1RA / AQP4 / microglia / interleukin-1 alpha / aquaporin-4 / astrocytes / 脳梗塞 / オミックス解析 |
研究開始時の研究の概要 |
リハビリテーションとして実施されている運動療法は、脳梗塞後の後遺症改善効果を有するとして急性期に広く実施されている。本研究では、脳梗塞モデルラットの血液および臓器においてプロテオミクス解析を行い、生体システムの観点から病態進行機序の一端を解明することを目的とする。本研究により脳神経回路の修復における脳外臓器の影響を解明し、脳-臓器間連関を利用した脳保護療法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
脳梗塞後に生じる脳浮腫の治療法はまだ確立されていない。また、運動療法は有効な治療法だが、その効果機序の解明は殆ど進んでない。本研究では、脳浮腫の形成メカニズムを明らかにし、運動療法の効果機序を明らかにすることにより、脳浮腫の新規治療法の開発を目指した。我々は脳梗塞後の梗塞巣に存在する活性化マイクログリアから産生されるIL-1 alphaやTNFが、アストロサイトにおけるAQP4の発現を上昇させ、その結果、脳浮腫の悪化を導くことを明らかにした。また、運動により骨格筋から分泌されるmyokineである内在性IL-1 receptor antagonistが脳浮腫の軽減に効果的であることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳梗塞後の脳浮腫に対する治療法が確立されておらず、新規治療法の開発が望まれている。本研究では、脳梗塞の予後進展に及ぼす中枢-末梢臓器間連関を介した運動療法の効果を評価し、myokineであるIL-1 receptor antagonistの脳浮腫抑制効果を明らかにした。これらの研究成果が薬剤の創出に繋がれば、十分なリハビリを開始できない重篤な病態の方に対して、また運動療法が可能な場合においてもより効果的な治療法になることが期待できる。
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