研究課題/領域番号 |
19K09472
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鐙谷 武雄 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (80270726)
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研究分担者 |
小松 晃之 中央大学, 理工学部, 教授 (30298187)
中山 若樹 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (40421961)
川堀 真人 北海道大学, 大学病院, 特任准教授 (50399870)
数又 研 北海道大学, 大学病院, 講師 (60634144)
寳金 清博 北海道大学, -, 総長 (90229146)
長内 俊也 北海道大学, 医学研究院, 助教 (90622788)
杉山 拓 北海道大学, 大学病院, 講師 (70748863)
伊東 雅基 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (10399850)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 人工酸素運搬体 / 虚血再灌流傷害 / 脳梗塞 / 抗酸化物質 / 脳保護作用 |
研究開始時の研究の概要 |
Alb由来の抗酸化作用を併せ持つHemoActに、本研究では抗酸化作用をさらに強化した製剤に深化させ、それらが高い酸素運搬能を維持したまま、より強力な脳保護効果を持つ薬剤となるかを検証することを目的とする。今回の検討では、(1) HemoActのアルブミン部位にPtNPを結合した HemoAct(PtNP)を少量添加したHemoAct/HemoAct (PtNP)製剤、(2) HemoActのHbをカタラーゼに変えたCatActを少量添加した HemoAct/CatAct製剤、による二通りの治療法を予定している。いずれも今までにない新規の人工酸素運搬体+抗酸化物質の研究開発といえる。
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研究成果の概要 |
異なる形態の抗酸化付加人工酸素運搬体、(1)白金ナノ粒子(PtNP)とHemoActの結合体:PtNP-HemoAct、(2)Catalaseとアルブミンを結合したCluster(C-Act)とHemoActの混合物:C-Act+HemoAct、(3)抗酸化剤EdaravoneとHemoActの混合物:Edaravone+HemoAct、(4)ヘモグロビンを球状に重合させた表面にアルブミンを結合したHemoglobin nanoparticle:HbNPを用い、脳保護効果を比較した。ラット虚血再灌流モデルで各薬剤を投与し、脳梗塞体積は治療群で縮小傾向を認め、HbNPで最も縮小していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦においても脳主幹動脈閉塞による脳虚血状態に対して、血栓回収療法が標準療法として確立しつつある。再開通により予後良好となる症例が増えているが、治療例の中には再開通が得られても虚血再灌流傷害のために再梗塞化、脳浮腫/出血性梗塞を来し、予後不良となる場合もある。このような状況を打破するために脳保護療法は重要な手立てとなりうる。人工酸素運搬体に抗酸化作用を付加した今回の治療薬は、脳梗塞に対してより強力な保護効果をもたらす可能性を期待させるものとなった。
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