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スーパーエンハンサー形成が誘導する悪性脳腫瘍の異常クロマチンリモデリングの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K09478
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

大岡 史治  名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (10725724)

研究分担者 夏目 敦至  名古屋大学, 未来社会創造機構, 特任教授 (30362255)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードBrain tumor / Glioma mouse model / Epigenetic alteration / 悪性脳腫瘍 / スーパーエンハンサー / エピゲノム異常 / スーパーエンハンサー異常 / EZH2 / 異常エンハンサー / 脳腫瘍のエピゲノム異常
研究開始時の研究の概要

近年、がんの新しいドライバーメカニズムとしてスーパーエンハンサー異常が提唱された。腫瘍形成に寄与する異常なスーパーエンハンサー機構の全容と、その出現タイミングを明確に解明することが悪性脳腫瘍の新規治療開発に重要と考えた。本研究では悪性脳腫瘍の形成過程において、経時的にスーパーエンハンサー領域と抑制型ヒストン修飾領域の変化を解析し、EZH2とスーパーエンハンサーのクロストークメカニズムを解明することを目的とする。本研究から得られた知見から予後不良疾患であるIDH野生型悪性脳腫瘍における、EZH2阻害剤とJQ1の併用新規治療法の開発につながることを期待して上記研究計画を進める予定である。

研究成果の概要

急速にビッグデータが蓄積したものの、未だ大部分の悪性脳腫瘍の腫瘍形成メカニズムは明らかになっておらず、これまでにはない新規メカニズム概念の探索が必須である。エピゲノム機構は遺伝子発現を活性化(オン)する修飾と抑制(オフ)する修飾が精密に制御されており、そのバランスが崩れることでがんの発生に寄与する。近年がんの新規ドライバーメカニズムとしてスーパーエンハンサー形成が提唱された。Myc分子等の転写因子がゲノムの立体構造を変化させ、がん関連遺伝子の遺伝子発現を亢進し、がんの形成に寄与している。本研究では脳腫瘍自然発生マウスモデルを用いて異常なクロマチン構造変化を経時的に解明する。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究ではこれまで研究モデルが限られていた脳腫瘍分野で新規性の高い脳腫瘍自然発生マウスモデルを用いて、脳腫瘍形成過程における経時的な解析を行うことができる点で意義が大きいものと考える。脳腫瘍ではこれまで腫瘍検体を用いた網羅的解析が主に進められてきたが、腫瘍検体を用いた解析では悪性転化した結果を見ている可能性があり、腫瘍形成過程を経時的に解析することは困難である。前腫瘍細胞の段階からGFPでトレースできる本モデルを用いてダイナミックなエピゲノム異常の解明を試みることで、新規治療戦略につながる可能性があるものと考える。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] H3F3A mutant allele specific imbalance in an aggressive subtype of diffuse midline glioma, H3 K27M-mutant.2020

    • 著者名/発表者名
      Maeda S, Ohka F, Okuno Y, Aoki K, Motomura K, Takeuchi K, Kusakari H, Yanagisawa N, Sato S, Yamaguchi J, Tanahashi K, Hirano M, Kato A, Shimizu H, Kitano Y, Yamazaki S, Yamashita S, Takeshima H, Shinjo K, Kondo Y, Wakabayashi T, Natsume A.
    • 雑誌名

      Acta Neuropathologica Communications

      巻: 8 号: 1 ページ: 8-19

    • DOI

      10.1186/s40478-020-0882-4

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Epigenetic Consequences of Genetic Alterations in Cell of Origin for Glioma2022

    • 著者名/発表者名
      大岡史治
    • 学会等名
      2022 SNO Annual Meeting
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 診断困難な成人diffuse midline glioma, H3 K27M-mutantにおけるddPCRの有用性2019

    • 著者名/発表者名
      前田紗知、大岡史治、平野雅規、青木恒介、竹内和人、本村和也、棚橋邦明、加藤彰、北野詳太郎、西川知秀、清水浩之、山口純矢、山﨑慎太郎、若林俊彦、夏目敦至
    • 学会等名
      第20回日本分子脳神経外科学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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