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転写因子EVI1によるマルチキナーゼ発現制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K09486
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関宮崎大学

研究代表者

水口 麻子  宮崎大学, 安全衛生保健センター, 講師 (00647472)

研究分担者 横上 聖貴  宮崎大学, 医学部, 准教授 (40284856)
山下 真治  宮崎大学, 医学部, 助教 (40468046)
渡邉 孝  宮崎大学, 医学部, 講師 (90573337)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードEVI1 / 転写因子 / グリオーマ / 受容体型チロシンキナーゼ / 悪性神経膠腫 / EVI-1 / RTK / グリオブラストーマ / 血管新生 / 転写制御
研究開始時の研究の概要

グリオブラストーマは中枢神経系に生じる予後不良な悪性腫瘍性疾患である。グリオブラストーマと診断された症例の中には、EVI1と呼ばれる蛋白質が高発現しているサブグループが存在する。EVI1は白血病をはじめとする多くのがんにおける予後不良因子として報告されており、グリオブラストーマでも、その予後を悪化させると推測される。
本研究では、特にEVI1と受容体型チロシンキナーゼの関係に着目し、EVI1がグリオブラストーマにおいてどのような機能を担っているかについて明らかにする。また、EVI1高発現をきたす症例には、どのような臨床的特徴や遺伝学的背景があるのかを詳しく調べる。

研究成果の概要

本研究において、転写因子EVI1が高発現している悪性神経膠芽腫症例では、予後が悪化することを示した。次に、悪性神経膠芽腫培養細胞を用いた実験において、EVI1がEGFRの転写制御を行っていること、また、その細胞増殖速度に影響を与えることを示した。さらに、EGFRのプロモーター領域のTC-richな配列が、EVI1によるEGFRの転写制御で重要となることを示した。悪性神経膠芽腫培養細胞においてEVI1がEGFRの発現制御を行っていることを報告したのは、本研究が初めてである。

研究成果の学術的意義や社会的意義

悪性固形腫瘍におけるEVI1の機能について調べられた研究報告は少なく、特に、悪性神経膠腫では稀である。また、本研究で解析したEGFRは、多くの悪性固形腫瘍において治療標的とみなされている重要分子である。EGFRそのものをターゲットとする薬剤は既に存在し臨床応用されているものも複数存在する。しかし、EVI1を新たなターゲットとすることで、既存の薬剤とは異なる作用機序により、EGFR下流のシグナル伝達経路を抑制することが期待される。つまり、本研究の意義は、EVI1が悪性腫瘍の化学療法における新規分子標的となりうることを示した点である。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Ecotropic Viral Integration Site 1 Regulates EGFR Transcription in Glioblastoma Cells2019

    • 著者名/発表者名
      Asako Mizuguchi, Shinji Yamashita, Kiyotaka Yokogami, Kazuhiro Morishita, Hideo Takeshima
    • 雑誌名

      Journal of Neuro-oncology

      巻: 145 号: 2 ページ: 223-231

    • DOI

      10.1007/s11060-019-03310-z

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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