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エラスチン架橋アミノ酸に着目したもやもや病バイオマーカー診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 19K09498
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関北里大学

研究代表者

井上 智夫  北里大学, 医学部, 助教 (60791449)

研究分担者 冨永 悌二  東北大学, 大学病院, 教授 (00217548)
藤村 幹  東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (00361098)
新妻 邦泰  東北大学, 医工学研究科, 教授 (10643330)
遠藤 英徳  東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (40723458)
臼杵 豊展  上智大学, 理工学部, 准教授 (50514535)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2020年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードもやもや病 / エラスチン / desmosine / isodesmosine / バイオマーカー
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、動脈壁の 構成成分であるエラスチンの架橋アミノ酸desmosineおよびisodesmosineがもやもや病患者の血管に生じる異常を客観的に検出可能なバイオマーカーであるという作業仮説を検証し、 新規診断法の開発へつなげることである。もやもや病は致死的な脳血管イベントを発症することが知られているが、現状では画像診断による病期評価のみで、発症前診断をとらえる手法がない。本研究では、もやもや病患者のdesmosineおよびisodesmosineの定量分析を推進することで、 病院前診断が可能となる試薬・診断薬の開発につながることが期待される。

研究実績の概要

本研究の目的は、臨床医学と有機化学の異分野融合型の学際型研究として、動脈壁の構成成分であるエラスチンの架橋アミノ酸desmosineおよびisodesmosineが、もやもや血管の増勢や脳出血、脳梗塞などの致命的となり得る脳血管イベントの発症を推測可能なバイオマーカーであるという作業仮説を検証し、もやもや病の病態評価に関する簡便かつ高精度な診断法を初めて開発することである。
もやもや病患者ではウイリス動脈輪に内膜線維性肥厚、内弾性板の屈曲、中膜の菲薄化などが認められている。その為、動脈壁中膜の主要成分である弾性線維エラスチンが組織学的に破綻している可能性が示唆されるが、生体内での血液生化学的動態には不明な点が多い。したがって、本研究では血液などの臨床試料中のエラスチン架橋アミノ酸の変動をバイオマーカーとする前例のない、簡便かつ客観的で高精度なもやもや病の病期進行予測モデルを構築できる。本研究により、若年者脳梗塞の不要な治療行為の減少や医療費の多大な削減が期待される。また、がん、急性心筋梗塞、脳卒中の三大疾病のうち、脳卒中のみ早期診断が可能なバイオマーカーが開発されていないが、本手法はもやもや病以外の他の脳卒中治療への水平展開も可能と考えられる。
もやもや病患者の体内動態に関する以下の3項目につき、計3年間の研究期間内に明らかにする。そして最終的には、もやもや病の診断および病期進行予測をより客観的に遂行する為のバイオマーカーを同定し得る簡易的スクリーニングキットの開発につなげることを目指し、もやもや病患者の臨床試料中のdesmosine/isodesmosineの定量分析をおこなった。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2021-12-27  

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