研究課題/領域番号 |
19K09509
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
武田 正明 広島大学, 病院(医), 助教 (10403552)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / 頭蓋骨由来間葉系幹細胞移植 / 経頭蓋刺激運動誘発電位 / 頭蓋骨由来間葉系幹細胞 / 微小重力 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では脊髄損傷モデルラットに微小重力環境下培養を行ったラット頭蓋骨骨髄由来の間葉系細胞を移植し、分子生物学的分析に加え、機能改善を電気生理学的にも証明することを目的としている。 脊髄損傷症例への自己骨髄移植治療の臨床治験開始を控えている現在、頭蓋骨由来骨髄間葉系細胞も将来的な移植治療に応用できる可能性があると考えている。これまで行ってきた微小重力環境下での細胞培養知見を踏まえ、移植実験に微小重力環境を加え、さらに効果的な治療に結び付くことを期待して本実験を立案した。
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研究成果の概要 |
脊髄損傷モデルラットに対するラット頭蓋骨由来間葉系幹細胞(rcMSCs)およびラット四肢骨由来間葉系幹細胞(rbMSCs)移植効果を判定した。 本研究では経頭蓋刺激運動誘発電位(transcranial Moter evoked potential: tcMEP)を用いて定性的評価に加え、定量的評価を行った。 まず経時的tcMEP測定可能なモデルラット作成方法を確立させ(Sci Rep. 2021 Jun 14;11(1))、脊髄損傷モデルラットにrcMSCs移植を行い、rbMSCsより運動機能改善効果が高いことを定量的に示すことができた(Sci Rep. 2021 Nov 9;11(1))。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では電気生理評価を用いて動物モデルにおける経時的な定量的運動機能評価方法を確立した。長期間にわたり、安定的に中枢神経損傷モデルラットにおいて運動機能を評価することができ、細胞移植などにおける神経再生の過程を確実に追跡することができるようになった。 今回脊髄損傷での評価を行ったが、現在、同様の手法を用いて脳挫傷、脳梗塞モデルに対する研究を進めており、良好な結果が確認できている。
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