研究課題/領域番号 |
19K09510
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
東 洋一郎 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 講師 (80380062)
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研究分担者 |
上羽 哲也 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (00314203)
清水 孝洋 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 准教授 (00363276)
八幡 俊男 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (40380323)
齊藤 源顕 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 教授 (60273893)
清水 翔吾 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 助教 (90721853)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ミクログリア / アストロサイト / 亜鉛 / 脳卒中 / 脳卒中後遺症 / キレータブル亜鉛 / 認知障害 |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中後の認知障害の発症及び重篤化は海馬の傷害と強い関連性が示唆されているが、機序の詳細は不明である。本研究は、代表者らが見出した内因性ミクログリア活性化制御因子「キレータブル亜鉛(Zn2+)」を介した海馬の増悪化M1ミクログリアがアストロサイトの神経保護・脳修復機能を抑制するか否かを明らかにし、その分子機序と脳卒中後遺症の発症及び重篤化への関与について解明することを目的としている 。これら一連の研究によって、ミクログリアとアストロサイトの細胞間機能制御機構を標的とする脳卒中後遺症の発症及び重篤化の阻止を目指した全く新しい予防法の開発の道を拓く。
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研究成果の概要 |
本研究ではM1-ミクログリア(M.glia)の培養上清(MCM)はAstro.の食作用を誘導したが、亜鉛前処置したM1-M.gliaのMCMでは阻止された。しかし、亜鉛キレート薬または活性酸素除去薬を処置したM.gliaに亜鉛処置したMCMはAstro.の食作用を誘導した。以上より、亜鉛はM.glia細胞内に集積し活性酸素産生を介してAstro.の食作用誘導を阻止することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳卒中後の認知障害や気分障害は発症頻度が比較的高く早急な対策が必要である。このような脳卒中後遺症は、アストロサイトやミクログリアなどグリア細胞の関与も指摘されている。しかし、その詳細な機序は十分に理解されていない。今回得られた研究成果は世界で初めての知見であり、これらは未だ存在しないグリア細胞間の機能制御機構を標的とした脳卒中後遺症の発症及び重篤化を阻止する有効な予防法の開発に繋げることが出来る意義深い知見である。
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