研究課題/領域番号 |
19K09524
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
辻 敬一 滋賀医科大学, 医学部, 客員助教 (80838045)
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研究分担者 |
野崎 和彦 滋賀医科大学, 医学部, 客員教授 (90252452)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | cynomolgus monkey / vascular anatomy / cerebral aneurysm / animal model / 脳動脈瘤 / モデル動物 / カニクイザル |
研究開始時の研究の概要 |
脳動脈瘤の病態解明については、げっ歯類脳動脈瘤モデルが主に使用され、病態解明と共に複数の治療候補薬剤が見出されているが臨床応用に至っていない。霊長類脳動脈瘤モデルは未だ確立されていないが、確立できればその病態解明や、新たな治療法の有効性・安全性の評価 に関する精度は飛躍的に向上する。本研究では、現在作成中のカニクイザル脳動脈瘤モデルの確立を目指す。次にこの霊長類モデルを用い、げっ歯類モデルで得られた脳血管壁慢性炎症としての病理学的な病態や脳動脈瘤数値流体解析など血行力学的な病態を解析し、げっ歯類モデルで検討されている候補薬について、効果や安全性を霊長類モデルで再検証し臨床応用への実現を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、当施設で飼育されているメスカニクイザルを用いて霊長類脳動脈瘤モデルの作成を試みた。また霊長類の脳血管解剖についての文献報告は少なく、カニクイザルの脳血管解剖についての文献は狩猟した限り確認できなかったため、カニクイザル屍体脳から採取した脳血管を用いて脳血管解剖についての解析も並行して行った。 カニクイザル脳血管解剖の詳細を明らかにし、その成果を雑誌「Experimental Animals」に投稿、発表した。カニクイザル動脈瘤モデルについては今後その研究成果を投稿予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳動脈瘤の病態解明については、霊長類脳動脈瘤モデルが確立されておらず、げっ歯類脳動脈瘤モデルがその病態解明に主に使用されてきた。今回我々の研究ではカニクイザルの脳動脈構造を明らかにし、モデル動物での動脈瘤形成が確認できた。今後本モデルを用いて更に研究を積み重ねることで、脳動脈瘤の病態解析や新規治療の開発、その安全性や治療効果の確認が可能となり、脳動脈瘤研究の発展が期待できる。
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