研究課題/領域番号 |
19K09550
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
谷島 伸二 鳥取大学, 医学部, 講師 (20747068)
|
研究分担者 |
小谷 泰則 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 助教 (40240759)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
|
キーワード | 慢性腰痛 / fMRI / 情動刺激 / 脳活動 / 顔色 / 扁桃体 / 海馬 / 上側頭回 / 前頭葉 / 島皮質 / 非接触センサー / 脳反応 / 非接触センター |
研究開始時の研究の概要 |
慢性腰痛患者に対してヘッドホンより腰痛に関する質問を行う。その際に生じる脳反応を非接触センサーで計測する。その際にfMRI撮像を行い、脳活動の局在を評価する。:分析方法:非接触センサーで得た顔画像をRGBデータに変換し、紅斑指数として数値化する。心理障害を評価する質問に回答いただき、心理障害と紅斑指数が相関するか検討する。fMRIでは腰痛に対する質問時に脳のどの部位が活動しているか評価を行い、非接触センサーで得た紅斑指数の変化が脳のどの部位の活動によって生じるものかを検討する。
|
研究成果の概要 |
我々は慢性腰痛患者が腰痛に関する話題を聞くことで脳がどのように反応しているかに注目し研究した。腰痛に関する話題を患者に聞かせ顔色の変化と脳反応を測定したところ、腰痛患者は腰痛に関する言語刺激で脳の記憶領域である海馬と言語中枢である上側頭回が賦活化されること、そして顔色の変化とこれらの脳活動は相関することが判明した。結果として顔色から脳反応を推測出る可能性がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性腰痛者は腰痛を惹起する絵などを見ることで、脳の記憶領域は惹起されることが知られている。これは腰痛というイメージは脳に刷り込まれており、腰痛を持たないものと明らかに異なる脳活動を示していることを明らかにした報告である。一方でこういった研究ではfMRIなどの大規模な機材を用いる必要があり、容易に脳活動を検査することはできなかった。今回脳活動の一部が顔色変化と相関していたことで、顔色の変化をとらえると脳活動が推測できる可能性が示唆された。顔画像という取得しやすい生体情報から脳活動を推測できる可能性が示唆されたことは社会的にも学術的にも意義が大きいと思われる。
|