研究課題/領域番号 |
19K09556
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
|
研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
宮崎 正志 大分大学, 医学部, 講師 (30527742)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 脊椎固定 / 骨粗鬆症 / BMP / ラット / 骨折 / PTH / 抗スクレロスチン抗体 |
研究開始時の研究の概要 |
ラット脊椎固定モデルにおける抗スクレロスチン抗体とBone morphogenic protein(BMP)の相互効果の検討する。ラット脊椎固定モデルを用いる。ラットの脊椎の横突起間に生食のみ、もしくはBMP(1μg)を担体とともに置く。Group I:生食のみ; Group II:BMP(1μg)にわけて実験を行う。術後、両群に抗スクレロスチン抗体を皮下投与する。手術12週間後にラットの脊椎を摘出し、徒手骨癒合試験後に、X線撮影、病理組織標本を作製する。さらにmicroCTを用いて新生骨の性状を詳細に検討する。
|
研究成果の概要 |
骨粗鬆症薬である抗スクレロスチン抗体とBMPの相互効果と安全性を検討するためにラット脊椎固定モデル、ラット大腿骨骨折モデルを確立した。マテリアルを移植し6週間後にラットをsacrificeし移植した脊椎や大腿骨を摘出した。徒手骨癒合試験後に、X線撮影し、H.E染色による病理組織標本を作製した。また、マイクロCT検査を施行した。抗スクレロスチン抗体とBMPの相互効果は得られなかったが、骨粗鬆症薬である副甲状腺ホルモンの間欠投与でBMPによる骨癒合能が上昇することが判明した。この動物実験モデルでは副甲状腺ホルモンの間欠投与の投与回数によってより投与回数が多いほうが骨癒合に有利であることが判明した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨粗鬆症薬であるテリパラチドとBMPの相互効果と安全性を、ラット脊椎固定モデル、ラット大腿骨骨折モデルを用いて検討した。また、テリパラチドの効果が最も発揮できる最適な投与間隔も検討した。その結果、骨粗鬆症薬であるテリパラチドと骨形成を持つBMPを併用することにより、より効果的な骨癒合が期待できる。この効果が確立できれば、脊椎固定術以外にも、骨折遷延治癒や骨欠損に対する骨再生に対しても応用可能と思われる。臨床応用された場合、骨粗鬆症を背景に持つ四肢骨折や脊椎固定術の難治性偽関節の医療費の大幅削減が可能となり日本の超高齢化社会において増大しつづける社会医療保障費の削減につながる。
|