研究課題/領域番号 |
19K09561
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
八木 満 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (40338091)
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研究分担者 |
小牧 裕司 公益財団法人実験動物中央研究所, ライブイメージングセンター, 室長代理 (10548499)
中村 雅也 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (30217898)
関 布美子 公益財団法人実験動物中央研究所, ライブイメージングセンター, 研究員 (40771407)
宮本 健史 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任教授 (70383768)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ライブイメージング / 脳脊髄液 / 側弯症 / PTK7 / TIME-SLIP MRI / 側彎症 / イメージング / 体幹変形 / ノックアウトマウス |
研究開始時の研究の概要 |
AIS患者の脳脊髄液の動態を評価する.脳脊髄液の動態の異常の側弯症発症における寄与を検討するために, マウスで脳脊髄液の動態評価を確立する. 野生型マウスで脳脊髄液の動態の評価を検討し, 樹立した中枢神経系に特異的にPTK-7を欠損させたマウスの脳脊髄液の動態を評価する. 組織特異的PTK-7欠損マウスの脳脊髄液の動態異常を確認したのちに2足モデルを作製し脳脊髄液の動態により重力負荷がかかった状態で側弯症の発生の有無を検討する.
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研究成果の概要 |
AIS患者と健常者のTime-SLIP MRIを用いた脳脊髄液の解析ではTDはmain curveのcobb角、Lenke type、Risse sign、年齢と明らかな相関関係が認められなかった。一方でボランティアとの比較ではボランティア群でTDが低い傾向にあった。繊毛のマスター遺伝子であるPTK7を中枢神経系で生まれた後に特異的に欠損させるマウスでは脳脊髄液の灌流障害による水頭症および側湾の発生が生じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PTK7は発生の際の運動性繊毛のマスター遺伝子であり、遺伝子欠損マウスは致死である。したがって出生後のPTK7の役割は明らかでなかった。今回PTK7を中枢神経系に特異的に出生後の欠損させるマウスを樹立し、解析することで、PTK7を介したWntシグナルは運動性繊毛に恒常性維持にも必須の遺伝子であり、その欠損は脳脊髄液の還流障害と水頭症、側弯変形をきたすことを明らかとした。また、側湾症の患者におけるTime-SLIP MRIの解析からヒトのAISでも脳脊髄液の還流障害が生じていることを明らかにした。
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