研究課題/領域番号 |
19K09563
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 天理大学 |
研究代表者 |
神谷 宣広 天理大学, 体育学部, 教授 (50735876)
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研究分担者 |
黒柳 元 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (80790831)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 骨壊死 / 小児 / インターロイキン6 / 大腿骨頭 / 中和抗体 / 動物モデル / インターロイキン-6 / HMGB1 / IL-6 / 実験動物 / 軟骨 / マウス |
研究開始時の研究の概要 |
股関節の大腿骨頭が小児期に腐る病気(骨壊死)があります。骨頭が潰れる可能性があり小学生の学校活動が盛んな時期に運動や日常生活が大きく制限されます。100年以上前から報告されている病気ですが病気の原因が明らかでなく、治療に数年かかります。私たちは、この病気の子供たちの股関節液に炎症性物質であるインターロイキン6が多量に存在することを世界で初めて報告してきました。このインターロイキン6の産生を減らすことにより、骨頭が潰れる本疾患の病態を改善できると考えており、それを実証する基礎研究を行います。具体的には、実験動物で骨壊死を誘導し、インターロイキン6の産生源をつきとめその働きを抑えるという実験を行います。
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研究成果の概要 |
小児大腿骨頭壊死症は学童期に発症する難病で大腿骨頭の変形・圧潰により歩行・生活困難となる。病態の発症ならびに進行の機序は不明であり有効な治療法はない。海外の研究機関と共同研究を推進し、本疾患の動物モデルを用いて検討した。4年間の研究成果として、小児大腿骨頭壊死症の治療戦略の1つとしてIL-6中和抗体を用いた方法が強く期待される結果が得られた。今後、この治療戦略を実際の臨床の現場に応用することが望まれる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
股関節の大腿骨頭が小児期に腐る病気(骨壊死)があります。骨頭が潰れる可能性があり小学生の学校活動が盛んな時期に運動や日常生活が大きく制限され、治療に数年かかります。私たちはこの病気に炎症性物質であるインターロイキン6が関係することを世界で初めて報告しました。本研究では、この物質の機能を抑える薬(中和抗体)の効果を病気の動物モデルを用いて調べました。その結果、中和抗体により本疾患の病態を改善できる可能性が明らかになりました。今後は実際の治療に応用するための追加研究が必要と考えています。
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