研究課題/領域番号 |
19K09567
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
大鳥 精司 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (40361430)
|
研究分担者 |
新谷 歩 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (00724395)
星野 雅俊 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 客員研究員 (30748637)
中村 博亮 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (60227931)
折田 純久 千葉大学, フロンティア医工学センター, 教授 (60638310)
井上 玄 北里大学, 医学部, 准教授 (80594209)
稲毛 一秀 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (80793629)
赤澤 努 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (90375808)
高相 晶士 北里大学, 医学部, 教授 (90439117)
宮城 正行 北里大学, 医学部, 講師 (90627556)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | ロコモティブシンドローム / 腰痛 / 筋肉 / 骨粗鬆症 / サルコペニア / 筋量 / 治療 |
研究開始時の研究の概要 |
骨粗鬆症,筋減少症,サルコペニアが社会的問題となっているが,病態,定義,治療介入に関してのエビデンスに乏しい.特に体幹筋,付随する後弯や腰痛は多くの患者が罹患しているが確立した治療がない.本研究では,本邦における多施設研究(千葉県,神奈川県,大阪府,富山県,静岡県)で1万人ベースのBIA法(生体電気インピーダンス法)を用いた体幹筋量を測定し,体幹筋量をベースとした日本人のサルコペニアの定義を作成する事である.また,体幹筋量と脊柱アライメント,付随する腰痛との関連を明らかにする.
|
研究成果の概要 |
体幹筋を基盤にしたサルコペニアの定義の提唱と腰痛等の臨床症状との相関に関する研究を行った。千葉大学、北里大学、大阪市立大学が本研究に参加した。横 断的、縦断的に2200名の患者を対象にインピーダンス方を用いて筋肉量の測定、腰痛に関しては様々な客観的尺度、活動計を用いて評価した。サルコペニアやフレイル、ロコモティブシンドロームもそれぞれ3つの尺度を用いて、同様に評価した。一般的に腰痛の客観的尺度は患者のADLや活動性と相関しておらず、今後新たな尺度が必要と考えられた。また体の筋肉量が23キログラムを割ると、腰痛が増加し、脊椎アライメント以上、生活の質が下がることが判明した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サルコペニアやフレイル、ロコモティブシンドロームに関してもそれらの重症度と患者の筋肉量が相関していることが判った。サルコペニアやフレイル、ロコモティブシンドロームは骨密度減少とも深く関係している。脊 椎アライメント異常に関しては今のところ手術療法が用いられるが大きな課題がある。2年間の経過観察では脊椎アライメントのある患者は2倍の速度で筋肉量が 減少することが判明した。このことは手術療法以外にも何らかのトレーニングが今後高齢化医療においては重要であることがわかった。以上のことからわれわれ は多くの薬物療法の選択し以外にも患者教育等を推進すべきと考えている。
|