研究課題/領域番号 |
19K09579
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
沼野 智一 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (10399511)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | エラストグラフィ / MRエラストグラフィ / MR elastography / MRE / 非特異的腰痛 / ディクソン法 / Dixon法 / Elastography / 腰痛 / 慢性腰痛 / MRI / 大腰筋 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では非特異的腰痛の診断を可能にする新しい画像診断技術を開発する。腰痛は画像診断で原因が判明する特異的腰痛(約15%)と原因が判明しにくい非特異的腰痛(約85%)に分かれ、ほとんどの腰痛はMRIなどの画像診断機器での診断が困難である。非特異的腰痛の原因として考えられているものの一つに、大腰筋の「圧痛を伴う筋の病的収縮;持続性収縮」がある。硬さは触診などで検査できるが、大腰筋は体の奥深にある筋肉なので、触診が困難になる場合が多い。そこで本研究ではMRIを利用して硬さを画像化する技術「MRエラストグラフィ」を利用して大腰筋の硬さを評価し、「硬さ」という画像情報から非特異的腰痛の診断を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では非特異的腰痛の診断を可能にする新しい画像診断技術を開発した。非特異的腰痛原因の諸説に大腰筋や脊柱起立筋群の「持続性収縮」と「脂肪変性」がある。「持続性収縮」は精度の高い大腰筋MRE技術を開発したことで硬さの定量的な画像診断が可能になった。「脂肪変性」は大腰筋MRエラストグラフィ技術に融合したDixon法が脂肪を選択的に画像化できるので、脂肪量の定量的な画像診断が可能になった。本研究によって開発する技 術は非特異的腰痛の原因を統合的に究明する新しい技術に発展する可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
厚生労働省の「国民生活基礎調査-平成25 年-」によれば、国民の31%は何らかの自覚症状を抱えており、男性では「腰痛」の有訴者率が最も高く、女性は「肩こり」に次いで「腰痛」となっている。非特異的腰痛の原因に「大腰筋の拘縮」が示唆されていたが、これまでの技術ではその硬さを定量的に評価することが困難であった。そこでMREを大腰筋に適用することで非特異的腰痛の診断を可能にする新しい画像診断技術を開発した。
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