研究課題/領域番号 |
19K09581
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
長尾 雅史 順天堂大学, 革新的医療技術開発研究センター, 特任准教授 (50384110)
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研究分担者 |
伊豆 弥生 岡山理科大学, 獣医学部, 准教授 (90431949)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 前十字靭帯損傷 / 遺伝子 / 膝 / 靭帯損傷 / XII型コラーゲン / 12型コラーゲン / 前十字靭帯 / 前十字靱帯損傷 / 膝関節 / コラーゲン |
研究開始時の研究の概要 |
運動器の機能低下を防止するという観点から、前十字靭帯損傷における関連分子の機能を知ることが必要である。 本研究では我々のこれらの知見を元に、前十字靭帯における6型コラーゲンの機能を明らかとする予定である。
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研究成果の概要 |
前十字靭帯(ACL)断裂は、スポーツ選手にとって一般的な膝の怪我で、治療によって100%の機能回復は難しいのが現状である。過去、コラーゲンVIやXII遺伝子とACL断裂関連が報告されていたため、コラーゲンXII欠失がACL損傷を引き起こすと考え、COL12A1欠マウス(KO)モデルの解析を行った。KOマウスは歩行異常があり、5-19週齢のKOマウスでは20-60%の確率でACLの連続性が失われていた。ACLには十分な12型コラーゲンタンパク及びmRNA発現が確認されたが、年齢と共に発現が減弱することが確認された。以上からコラーゲンXII欠失がACL損傷のリスクを高めることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スポーツ選手で一般的な膝外傷である前十字靭帯(ACL)損傷には一般的に手術療法が勧められている。様々な手術方法が提案されているが、スポーツ復帰までに最低半年間要する上に、怪我以前のパフォーマンスに戻れない事が多い。本研究では、ACL断裂におけるリスク因子としての12型コラーゲンが明らかになったことで、今後12型コラーゲンの遺伝子多型などでのリスク分析に繋がる可能性がある。本遺伝子の変異が明らかになっていれば選手へのリスクの説明や情報提供、トレーニングメニューの調整など可能となり、ACL損傷の予防に繋がる可能性のある研究である。
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