研究課題/領域番号 |
19K09583
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
猪狩 勝則 東京女子医科大学, 医学部, 特任教授 (80343557)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 関節リウマチ / 関節破壊 / 重症化 / polygenic risk score |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、未だ十分には明らかにされていない関節リウマチにおける関節破壊進行の遺伝学的機構を明らかにし、治療標的となる遺伝子経路を同定することである。将来的には得られた知見を元にprecisionmedicine(精密医療)の構築や創薬につなげることが期待できる。以下の方法を計画している。 全ゲノム領域の遺伝子多型同定とインピュテーション、ゲノムワイド関連解析による関節破壊関連候補遺伝子多型の抽出、RNAシーケンスによる病的組織における遺伝子発現解析、組織特異的expressionQuantitativeTraitLocusカタログの作成、関節破壊に関連したeQTLの効果を統合した組織特異的なパスウェイ解析
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研究成果の概要 |
関節リウマチは関節の骨や軟骨が破壊されてしまう疾患であり、近年関節リウマチに対する治療成績は急速に向上したものの、一部に関節破壊が高度に進行してしまう患者がいる。今回の研究によりポリジェニックリスクスコアが、関節リウマチの関節破壊と関連することを世界で初めて示すことが出来た。特に若年発症の方の重症化を予測する場合には、過去に報告されたリスク因子より優れており、関節破壊リスクの高い患者群では治療強度を高めることで、関節破壊の進行をより効果的に抑えられると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究はポリジェニックスコアが関節リウマチの骨破壊の進行と関連することを示した初めての研究である。その識別力は特に若年発症者の場合にいままで報告されていたリスク因子よりも優れていた。疾患との関わりが強い遺伝子のみで構築したスコアを使った過去の研究では、関節破壊との関わりを示すことはできなかったことから、疾患との関わりが小~中程度の遺伝子もスコアに取り入れることが重要であることを示した。今回の研究は、関節リウマチにおけるゲノム情報を用いたオーダーメイド医療の第一歩となる。
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