研究課題/領域番号 |
19K09589
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
小林 英介 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (40365292)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 肉腫 / 分化 / 脱分化 / 滑膜肉腫 / 軟骨肉腫 / 脱分化型軟骨肉腫 / TNIK / 骨肉腫 / 新規治療開発 |
研究開始時の研究の概要 |
肉腫は未だ治療に難渋することが臨床上の大きな問題点である。また免疫療法含めて、新規の有効な薬剤の開発が過去35年肉腫でほとんどない。本研究は肉腫のBreakthrough therapyの開発のため、Wntシグナル調節因子であるTRAF2 and NCK-interacting protein kinase (TNIK)および肉腫ではしばしば認められる脱分化という悪性化メカニズムの2つに着目し、新規薬剤の臨床応用を目指すことが目的である。
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研究成果の概要 |
肉腫の分化に着目した治療薬開発のために2つの研究を行った。1つはWintシグナル調節因子であるTRAF2 and NCK-interacting protein kinase (TNIK)の肉腫における治療標的としての有用性の検討である。滑膜肉腫に対する治療薬の可能性を証明することができた。2つ目は脱分化という肉腫の悪性化メカニズムに着目した新規薬剤の臨床応用である。軟骨肉腫の脱分化機構に注目し、遺伝子解析により軟骨肉腫脱分化の新しい形態を証明することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
希少がんである肉腫では治療開発が進まず、医師主導での研究で見つかった有望なシーズを臨床応用に繋げることが求められている。今回の研究は滑膜肉腫や軟骨肉腫など、予後不良かつ治療選択のすくない肉腫において新たな視点で治療開発に応用できる可能性を有した結果を得ることができた。学術的にも社会的にも極めて意義深いと考える。脱分化に関しては引き続きの研究を継続中である。
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