研究課題/領域番号 |
19K09601
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
本村 悟朗 九州大学, 医学研究院, 准教授 (50529857)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 大腿骨頭壊死 / 骨頭圧潰 / 大腿骨頭壊死症 |
研究開始時の研究の概要 |
大腿骨頭の一部が原因不明に壊死に陥る特発性大腿骨頭壊死症において、その臨床上の最大の課題は骨頭圧潰(陥没)の予防である。本研究では、骨壊死に対する生体の修復反応が特発性大腿骨頭壊死症に特徴的な圧潰形態を招いていることを実験的に証明し、未圧潰骨頭における修復反応の程度を画像評価することでその程度に影響を及ぼす因子を明らかにする。将来的な圧潰予防法開発の基盤となる研究である。
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研究成果の概要 |
大腿骨頭壊死症では、骨壊死の発生とともに修復反応が生じ、壊死境界域には骨硬化性変化が見られるようになる。この修復過程こそが骨頭圧潰(骨頭が潰れること)の引き金になるという観点から多面的に病態解析を行い、骨硬化性変化の有無により境界域にかかる応力分布は異なり、力学的負荷により生じる骨折型も異なること、修復反応の有無により圧潰形態は異なること、骨頭圧潰前には壊死域の骨密度は低下していないこと、骨頭外側の壊死境界域における修復反応の程度がその後の圧潰発生に関連すること、などを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特発性大腿骨頭壊死症の臨床における最大の課題は骨頭圧潰の予防であり、世界中で圧潰予防法の開発に凌ぎを削っている状況である。しかしながら、肝心の圧潰メカニズムは未だ不明であり、メカニズム解明のないままに細胞移植などによる再生治療が試みられているのが現状である。本研究成果は壊死境界域に骨硬化性変化を生ずる生体の修復反応こそが圧潰メカニズムの根幹であるという仮説を支持するものであり、圧潰予防法開発に向けた重要な知見が得られたと考えている。
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