研究課題/領域番号 |
19K09607
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
鈴木 拓 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90445304)
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研究分担者 |
田口 哲志 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 機能性材料研究拠点, グループリーダー (70354264)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 生体接着剤 / 腱 / 神経 / タラゼラチン / フィブリン / 神経接着 / sutureless / 神経断裂 / 腱断裂 / 医療用接着剤 / 軟部組織接着 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は軟部組織の中でも神経,腱切断における接着効果を検討する.研究期間内に切断した神経,腱に対する接着剤の①強度評価②機能評価③組織学的評価を行う予定である. 本研究は, 研究分担者が生体接着剤を提供し, 実験は主に研究代表者が行う. 実験の結果を基に, 研究分担者が臨床に応用できるように接着剤の改良も行う.
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,タラゼラチン生体接着剤の接着強度と生体適合性を,新鮮凍結死体の指神経およびラットモデルの坐骨神経で検討することである.生体力学的強度試験ラットの坐骨神経を機能評価および病理組織学的評価に使用した. タラゼラチンの最大破壊荷重は,フィブリンよりも有意に高く(0.22N vs 0.06N)、タラゼラチの最大破壊荷重は、縫合糸り有意に小さかった。 機能評価および組織学的検査により,タラゼラチンで修復した坐骨神経は,縫合糸およびフィブリンで修復した場合と同様の神経回復を示すことが明らかとなった.タラゼラチンはフィブリンと比較して高い接着強度を示し,同等の神経再生効果を示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タラゼラチンは, 神経接着において従来のフィブリン製剤と比較して, 高い接着強度を持ち, 組織再生を阻害しないと示された. 本研究の結果から今後タラゼラチンはフィブリン糊に変わって臨床に用いられる可能性が示唆され,新たな医療材料を提供できる可能性が示された. 一方, タラゼラチンのみでは, 従来の縫合には強度が及ばず, 今後のさらなる強度の改良が必要と考えられた.
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