研究課題/領域番号 |
19K09619
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(名古屋医療センター臨床研究センター) (2022) 名古屋大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
小嶋 俊久 独立行政法人国立病院機構(名古屋医療センター臨床研究センター), その他部局等, その他 (70378032)
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研究分担者 |
寺部 健哉 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (10816870)
祖父江 康司 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (70790715)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 軟骨代謝 / 関節リウマチ / 代謝リプログラミング / chondrocyte / metabolism / glycolysis / mechanical stress / 軟骨細胞 / メカニカルストレス / 軟骨 / 変形性関節症 |
研究開始時の研究の概要 |
解糖系代謝リプログラミング(ミトコンドリアでの好気的解糖系から嫌気的解糖glycolysisへの変化)を制御することが、炎症、悪性腫瘍の新たな治療標的として注目されている。本研究の目的は、軟骨細胞における機械的ストレスの解糖系代謝リプログラミングへの関与を明らかにし、軟骨破壊に対するglycolysisの制御によるRA治療を目指すことである。軟骨培養、マウスモデルにおいて、glycolysis阻害薬を用いて、その治療標的としての可能性について探索する。実際の病態でのglycolysisの関与をRA滑膜、骨軟骨の免疫組織染色により検討する。
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研究成果の概要 |
本研究において、1)滑膜細胞、ウシおよびヒト軟骨細胞を用いたLPSおよび、IL-1β刺激による培養系、2)マウスの変形性関節症(半月板切除によるメカニカルストレス)モデルにて、代謝リプログラミング制御による滑膜炎抑制、軟骨破壊抑制の可能性について検証した。LPSおよび、IL-1β刺激により、タンパク分解酵素の発現、代謝リプログラミング(glycolysis、glutaminolysis、脂肪代謝)は亢進することが確認された。それぞれの代謝阻害薬は、代謝リプログラミングを制御し、軟骨破壊抑制効果が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
関節リウマチ(RA)治療において、サイトカインを標的とした分子標的治療を用いても半数以上の患者は、寛解に至らず、骨軟骨破壊が進行している。治療効果積み上げのためには、サイトカイン以外を標的にした、軟骨破壊抑制を目指す介入法が必須である。 近年、解糖系代謝リプログラミングを制御することが、炎症、悪性腫瘍の新たな治療標的として注目されている。 軟骨破壊に対する代謝リプログラミングの関与を、glycolysis、アミノ酸代謝、脂肪代謝の多方面から検討した。代謝リプログラミング制御によるRAにおける軟骨破壊抑制を目指す治療開発の足掛かりになると考える。
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