研究課題/領域番号 |
19K09682
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
宮戸 真美 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 分子内分泌研究部, 上級研究員 (00386252)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 精巣 / 生殖機能 / モデル動物 / Y染色体喪失 / 性分化疾患 / 子宮内低栄養 / MAMLD1 / 培養細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、性分化関連因子であるMAMLD1が生後の精巣の発育および機能獲得にどのように関与しているかを明らかにし、生後の精巣においてMAMLD1を介する新たな分子機構を解明する。モデル動物の表現型解析と培養細胞をもちいて機能解析を行い、MAMLD1が男性ホルモン産生・代謝に与える影響を明らかにする。本研究により得られる知見は、雄性生殖機能獲得の理解につながり、性分化疾患および生殖機能障害の発症機序の解明に貢献すると考えられる。
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研究成果の概要 |
モデル動物とヒト疾患患者の解析を通して、生後の精巣発育および機能獲得に関与する新たな分子機構を解明することを目的として本研究を行った。下記の成果が得られた。 精子頭部特異的に発現している非ミトコンドリア型クエン酸合成酵素(eCS)が加齢に伴う雄性不妊を抑制すること、生殖年齢の非閉塞性無精子症患者におけるモザイクY染色体喪失は稀であることを見出した。また、精子に発現するMHCクラスIには多精子受精を抑制する働きがあること、子宮内発育不全が胎生期の男性ホルモン産生および生後の精子形成数の減少を招くことを明らかにした。さらに、MAMLD1の細胞内機能について総説として報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、遺伝子機能の変化やY染色体のコピー変化が精巣機能や精子形成に与える影響を明らかにした。モデル動物と疾患患者の解析を行い、精巣・精子形成および男性ホルモン産生に関わる新たな分子機構を見出した。本研究の成果は、性分化疾患や男性不妊症などの生殖機能障害発症機序の解明に結び付くことが期待される。
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