研究課題/領域番号 |
19K09683
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
島居 徹 筑波大学, 医学医療系, 客員研究員 (80235613)
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研究分担者 |
西山 博之 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20324642)
小島 崇宏 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍制御学分野, 研究員 (40626892)
吉川 和宏 愛知医科大学, 公私立大学の部局等, 特務教授 (60109759)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 膀胱腫瘍 / 機能性ペプチド / p16 / p14 / p19 / 膀胱移植モデル / 膀胱注入 / 毒性試験 / anti-tumor peptide / bladder tumor / bladder instillation |
研究開始時の研究の概要 |
筋層非浸潤性膀胱癌は膀胱内再発予防と浸潤癌への進展制御が課題である。現在、抗癌剤やBCG製剤の膀胱内注入がその中心であるが、奏効率、副作用や抵抗性という課題がある。膀胱癌の分子機構において発現低下や変異の頻度が高いのはp16あるいはp53に制御されるRbリン酸化に関わる分子である。これまでp16の機能回復を目的にp16機能性ペプチド導入システムの抗腫瘍効果をin vitro、in vivoに報告してきた。今回、p16機能性ペプチドに加え新たにp14機能性ペプチドによるp53を介したRb蛋白リン酸化の制御による膀胱癌再発抑制療法の効果と毒性を動物モデルを用いて基礎的に検討する。
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研究成果の概要 |
p16やp53を介したp14の異常によるRbリン酸化抑制の異常は膀胱発癌・進展の重要な分子機構と考えられる。今回、p16とヒトp14相同のマウスp19を欠損するマウス膀胱腫瘍細胞株MB49の膀胱移植モデルにおいて、p16、p19ペプチドの抑制効果と毒性を検討した。 ペプチド膀胱注入によるMB49移植腫瘍は、対照76.9%に対し、p16群0%、p19群0%、p16p19併用群9.1%と抑制された。ペプチド群は上皮に乳頭状変化が認められたが、Ki-67増殖核を認めず腫瘍性変化でないと考えられた。またペプチドの全身投与による血液毒性、臓器の組織学的変化は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膀胱癌は膀胱を温存して治療する場合、経尿道的切除が行われるが、切除後の癌細胞の再生着による膀胱再発が多く、抗癌剤やBCGの膀胱注入による予防が標準的であるが、効果の限界や強い副作用、抵抗性などの課題がある。本研究で膀胱癌の発生・進展にかかわる分子の異常を修復しうるペプチドの膀胱注入が膀胱腫瘍の発生を抑制しうることを動物モデルで示したことは、今後、膀胱注入による分子標的治療のひとつと考えられ、新たな治療選択肢として発展していくことが期待される。
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