研究課題/領域番号 |
19K09692
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
猪口 淳一 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10403924)
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研究分担者 |
村田 正治 九州大学, 先端医療オープンイノベーションセンター, 教授 (30304744)
姜 貞勲 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (50423512)
今田 憲二郎 九州大学, 大学病院, 医員 (80735001)
河野 喬仁 九州大学, 先端医療オープンイノベーションセンター, 特任講師 (90526831)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 尿路上皮癌 / 膀胱癌 / 腎盂尿管癌 / 尿中バイオマーカー / スクリーニング / PKCα / リキッドバイオプシー / 上部尿路癌 / バイオマーカー / 尿検査 |
研究開始時の研究の概要 |
尿路上皮癌は尿路上皮から発生する悪性腫瘍で、有用な血液腫瘍マーカーがない一方で、尿を用いたスクリーニング検査法の開発が行われてきました。しかし、その多くは偽陽性率が高く、特異度が非常に高い尿細胞診以外は実臨床においてあまり利用されていません。そこで、本研究ではより感度、特異度が高く、かつ簡便な尿路上皮癌に対する検査法として、新たなバイオマーカーを標的として測定法、診断システムの開発を行い、さらに臨床サンプルを用いてこれら診断システムの有効性を評価します。
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研究成果の概要 |
尿路上皮癌に対する尿中バイオマーカーは、その感度の低さからあまり利用されていないのが現状であるが、今回尿中の活性型プロテインキナーゼCα(PKCα)が尿路上皮癌に対し高い感度、特異度を示し、特に従来の検査法では感度が低かった低異型度腫瘍においても高い感度を示し、尿路上皮癌に対する新規尿中バイオマーカーとしての有用性が明らかとなった。さらに、より安価で簡便な検査法として、抗リン酸化ペプチド抗体を利用した電子バイオセンサを開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尿路上皮癌を早期かつ非侵襲的に発見するために、これまで様々な尿中バイオマーカーが開発されてきたが、検査特異度が高い尿細胞診以外はあまり利用されていないのが現状である。特に低異型度癌ではその感度が低く問題となっている。尿中活性型プロテインキナーゼCα(PKCα)は高い感度、特異度で尿路上皮癌を検出できることが示され、特に低異型度癌でも高感度であり、今後の実臨床への導入・普及が期待できる。
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