研究課題/領域番号 |
19K09713
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
酒井 英樹 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (40235122)
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研究分担者 |
宮田 康好 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (60380888)
大山 要 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 准教授 (50437860)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 前立腺癌 / 去勢抵抗性前立腺癌 / large tumor suppressor 2 / SSEA-4 / Large tumor suppressor 2 / イムノコンプレキソーム解析法 / イムノコンプレキソーム |
研究開始時の研究の概要 |
去勢抵抗性前立腺癌の生命予後は、新規治療薬の登場で改善したものの、満足できるものではない。そこで、新たな治療戦略が模索されている。本研究では、特異的免疫複合体を捕捉・解析するイムノコンプレキソーム解析法を用いて、去勢抵抗性前立腺癌に特異的な病態関連因子を同定する。この解析をマウスモデルおよび癌患者において網羅的に行い、去勢抵抗性前立腺癌の病態解明や、より臨床的有用性の高いバイオーカーの同定など、新たな治療戦略の構築を目指す。
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研究成果の概要 |
Large tumor suppressor 2(LATS2)はアンドロゲン依存性に前立腺癌の抑制因子として機能し、前立腺癌ホルモン療法の治療効果および予後の有力な予測因子と考えられた。 Stage-specific embryonic antigen (SSEA)-4は去勢抵抗性前立腺癌で過剰発現し,その発現の変化にアンドロゲン受容体発現およびアンドロゲン除去の関与が明らかとなった。SSEA-4は前立腺癌とくに去勢抵抗性前立腺癌に対する治療ターゲットとなり得る可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前立腺癌細胞の増殖や進展にアンドロゲン受容体(AR)を介したシグナル伝達経路が重要な役割を果たしている.一方、去勢抵抗性前立腺癌ではARを介さない増殖・進展機序が重要であり、AR経路と非AR経路の包括的な解明が求められる。 今回の研究結果から、ホルモン感受性前立腺癌から去勢抵抗性前立腺癌へと進行する過程で、LATS2がアンドロゲン依存性抑制因子として機能し、SSEA-4がARに依存しないシグナル伝達経路に関与することが明らかとなった。この成果は、致死的な病態である去勢抵抗性前立腺癌への進行予防および新たな治療戦略を構築する上で重要な情報になると期待される。
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