研究課題/領域番号 |
19K09718
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
松崎 純一 横浜市立大学, 医学研究科, 客員准教授 (80817370)
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研究分担者 |
福田 紘大 東海大学, 工学部, 准教授 (60401684)
高橋 俊 東海大学, 工学部, 准教授 (60553930)
古目谷 暢 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (60721082)
矢尾 正祐 横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (00260787)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 尿路結石症 / 流体シュミレーション / 予防医学 / 自然排石治療 / 健康増進 / 医療経済 / 流体シミュレーション / 自然排石 / 医療経済学 / 尿路結石 / 尿流シミュレーション / 結石流動シミュレーション / 予防法 / リスク分類法 |
研究開始時の研究の概要 |
尿路結石症の患者は増加しており、生涯罹患率は男性で15.1%に達し、5年再発率は40~50%と言われる。従来の結石予防法は、24時間365日にわたり結石が形成されないように尿中環境の制御を目指すため十分な効果が得られない。そこで、本研究は結石形成を阻害するのではなく、臨床症状を呈しない微小サイズのうちに結石を排出し臨床レベルの結石形成を予防することを目指す。その際に、患者CTデータを用いて腎杯・腎盂内における尿流をシミュレーションすることで、微小結石を排石するために必要な流速を科学的に算出する。
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研究成果の概要 |
数値流体力学を用いて腎盂、腎杯内の腎結石の軌道を予測する尿流シミュレーションを開発した。患者CTデータからつくりあげた患者腎臓模型内での結石軌道の観測データと比較した。シミュレーションのパラメータを調整し、結石軌道シミュレーションの精度を向上させた。本研究によって、尿流速と姿勢の影響を受けて腎杯・腎盂内における結石がどのような軌道を描くのかを予測できるようになった。これによって、各腎杯から微小結石を排出するための流速、姿勢の条件を患者に提示できるようになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尿路結石症の生涯罹患率は男性で15.1%、女性で6.8%と高く、食事療法や飲水励行など結石形成を阻害する従来の予防法では5年再発率が50%と十分な効果が得られない。本研究に基づいて結石を排石するための尿流や姿勢を実行することにより、微小サイズのうちに結石を無自覚、無症状で排出することが可能になる。本研究を発展させ新規結石予防法を実現すれば、尿路結石症の罹患率、再発率の低下が期待できる。
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