研究課題/領域番号 |
19K09722
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
日下 守 藤田医科大学, 医学部, 教授 (40309141)
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研究分担者 |
佐原 寿史 鹿児島大学, 総合科学域総合研究学系, 准教授 (90452333)
関島 光裕 鹿児島大学, 医用ミニブタ・先端医療開発研究センター, 特任助教 (20568589)
山田 和彦 鹿児島大学, 総合科学域総合研究学系, 教授 (40241103)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 腎移植 / 虚血再灌流障害 / マージナルドナー / 灌流保存 / 移植・再生医療 / 臓器保護 / 前臨床実験 / ミニブタ |
研究開始時の研究の概要 |
脳死/心停止マージナル腎に適した新たな灌流保存法の確立を目指す前臨床研究として、至適灌流条件を、灌流中と移植後腎機能の相関を基に、温度、酸素化、灌流圧等に焦点をあて検討する。マージナル腎におけるdeath signalの複合的解明を目指し、誘導・放出されるサイトカインを始めとする分泌タンパクやmRNA、バイオマーカーとしての確立が期待される遺伝子発現制御因子miRNAについて、灌流液や血液、尿・移植腎検体、生体内情報伝達物質のエクソソームを用いて解析する。
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研究成果の概要 |
深刻なドナー不足のため、厳しい臨床条件のマージナル腎への適応拡大が求められる。本研究では、マージナル腎の臓器評価・修復を可能とする灌流保存に着目し、ミニブタを用いた橋渡し研究や臨床腎移植検体を用いた検討によって、最適な灌流法の検討や、腎障害の進展に関与するdeath signalの同定、death signal 抑制による臓器修復を目指した検討を行った。臨床検体解析では、death signalとしてのtotal cell free DNAの有用性、またミニブタ実験から、簡便な低温灌流保存によって保存中の腎機能評価やdeath signal制御に基づく治療が可能であることを示唆する結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、臨床腎移植検体を用いた解析と、遺伝的背景が判明した主要組織適合性抗原MHC確立大動物であるクラウン系ミニブタを用いた実践的橋渡し研究に基づく結果であり、前臨床研究から臨床応用まで一貫した検討を多角的な解析によって得た結果である。従って移植成績向上を目指す橋渡し研究として学術的意義は高く、またマージナルドナー提供推進につながる社会的意義の高い成果であると考える。
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