研究課題/領域番号 |
19K09728
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
氏家 剛 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (00738875)
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研究分担者 |
植村 元秀 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (40631015)
阿部 雄一 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 プロテオームリサーチプロジェクト, 協力研究員 (30731632)
清谷 一馬 公益財団法人がん研究会, がんプレシジョン医療研究センター 免疫ゲノム医療開発プロジェクト, 主任研究員 (30433642)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 腎がん / マルチオミックス解析 / 免疫チェックポイント阻害剤 / リキッドバイオプシー / 腎細胞がん / 個別化医療 / マルチオミックス / プロテオゲノミクス / がん組織 / 血液バイオマーカー / 次世代シークエンサー / 質量分析 / 腎癌 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、腎がんに対してイムノチェックポイント阻害剤(immune checkpoint inhibitor: ICI)が使用可能となり、大きな期待が寄せられた。しかし、ICIにおいても奏効率は30%程度に過ぎず、ICIの治療効果を予測するバイオマーカーが求められている。 がん組織における変異の多さ、ネオアンチゲンがICIの治療効果の観点から注目されている。ネオアンチゲンは変異などによって生じたがん細胞特有のタンパク質である。またそのネオアンチゲンから誘導されたT細胞による免疫治療の効果が報告されている。ネオアンチゲンの同定を行うことで、ICIの治療効果予測が可能となり、個別化医療の開発へ近づく。
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研究成果の概要 |
近年になって、予後不良の転移性腎癌の治療体系は大きく変化し、分子標的薬から免疫チェックポイント阻害剤(ICI)が主に使われるようになり、さらに予後が改善した。一方、ICIは重大な免疫関連有害事象を発症することが知られ、治療効果も限定的であることから、治療開始前、または治療開始早期に治療効果予測、副作用の出現予測が行われることによる個別化医療の確立が求められるようになってきていた。ICI治療を施行した患者血清を用いて、cfDNAのプロファイリングを得ることで、がん組織に存在する変異との比較解析を行った。治療早期に変化するバイオマーカーとしての提案となる内容で公表を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ICIは重大な免疫関連有害事象を発症することが知られ、治療効果も限定的であることから、治療開始前、または治療開始早期に治療効果予測、副作用の出現予測が行われることによる個別化医療の確立が求められるようになってきている。本研究成果はリキッドバイオプシーによる治療効果の予測を可能にするというものであり、個別化医療の一端の役割を果たすことができるものと考えられるため、社会的意義は大きいといえる。
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