研究課題/領域番号 |
19K09740
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
高橋 悟 日本大学, 医学部, 教授 (50197141)
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研究分担者 |
大日方 大亮 日本大学, 医学部, 准教授 (20624886)
井上 聡 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (40251251)
藤原 恭子 日本大学, 歯学部, 准教授 (40595708)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 前立腺癌 / ピロールイミダゾールポリアミド / アルキル化剤 / ピロール・イミダゾールポリアミド / ピロール・イミダゾールポリアミド(PIP) / アンドロゲン受容体 |
研究開始時の研究の概要 |
前立腺がんの増殖・進展は主にアンドロゲン受容体(AR)により制御されており、去勢は有効な治療法であるが、多くが経過中に去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)に変化する。我々は中分子化合物であるピロール・イミダゾールポリアミド(PIP)を用いて、この治療抵抗性のメカニズムを標的とした化合物の開発を行い、国内外にて2件の特許を取得している。本研究ではこれらのPIPを用いた前立腺がん治療薬開発と臨床応用に向けた検討を行う。
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研究成果の概要 |
進行性前立腺がんの治療抵抗性に関与するアンドロゲン受容体協調転写因子を標的とした中分子化合物ピロール・イミダゾールポリアミド(PIP)にアルキル化剤の化学修飾を行う事でより殺細胞効果を高めた改良PIPを開発し、新規前立腺がん治療薬として臨床応用に向けた検討を行った。まず、前立腺癌を含めた複数の癌腫でその増殖抑制効果を検討したところ、前立腺癌に特異的な効果を認めた。続いて、マイクロアレイによるメカニズム解析を行い、さらにヌードマウスを用いたin-vivoにおける去勢抵抗性前立腺癌細胞株の増殖抑制効果を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
進行した前立腺癌の初期治療は男性ホルモンを抑制する去勢療法が有効である。しかし、その治療過程で、去勢抵抗性前立腺癌に形質転換することが知られている。去勢抵抗性前立腺癌ではアンドロゲン受容体シグナル経路は低アンドロゲン濃度にもかかわらずアンドロゲン受容体自体を変異させることにより異常活性化している。従来のアンドロゲン抑制療法で用いられる薬剤はアンドロゲン合成あるいはARを対象とし、アンドロゲン受容体の変異により治療抵抗性を示していたのに対し、本化合物はホルモン受容体協調因子を標的とする点に革新性を有する。
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