研究課題/領域番号 |
19K09753
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
中村 圭一郎 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (90359886)
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研究分担者 |
増山 寿 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (30314678)
小川 千加子 岡山大学, 大学病院, 講師 (50583035)
松原 侑子 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 非常勤研究員 (50835139)
松岡 敬典 岡山大学, 大学病院, 助教 (60835057)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 子宮体部癌肉腫 / RNA編集 / 癌肉腫 / TCGA / 革新的新規治療戦略 / microRNA / ゲノム解析 |
研究開始時の研究の概要 |
子宮体癌はThe Cancer Genome Atlas(TCGA)による網羅的ゲノム解析から4つのサブタイプに分類でき,我々は以前から遺伝子解析を鋭意遂行し,臨床病理学的特徴と遺伝子変異の照合を行い,ゲノム解析を推進してきた。しかしながらゲノム解析結果からわかるようにゲノム変異情報だけによって構成されるPrecision Medicineには限界があり,より細やかなPersonalized Medicineへ繋ぐためにはゲノム変異だけでなく,癌特性に大きな影響を及ぼすmicroRNAを新たに加味し,革新的新規治療戦略の構築を試みる。
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研究成果の概要 |
RNA編集によってRNA転写後の塩基の修飾が行われ,インターフェロン経路の変化を引き起こすことが知られており,RNA編集酵素の一つであるAdenosine Deaminase family Acting on RNA1 (ADAR1)について,今回研究を行ったADAR1 ノックダウンによりインターフェロン経路に作用し,Bakとアポトーシスが増加を認め,当研究は子宮体部癌肉腫におけるRNA編集の意義について検討した初めての独創的な研究であり,バイオマーカーとなりうることだけでなく,新たな治療ターゲットとなりうることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子宮体癌症例を解析した結果,ADAR1およびantizyme inhibitor 1(AZIN1)の発現レベル上昇は組織型に関連しており,ADAR1とAZIN1 RNAレベルがいずれも上昇していた症例は予後不良であった。 ADAR1 ノックダウンによりインターフェロン経路に作用し,Bakとアポトーシスが増加を認め,当研究は子宮体癌におけるRNA編集の意義について検討した初めての独創的な研究であり,子宮体癌バイオマーカーとなりうることだけでなく,新たな治療ターゲットとなりうることを示し,癌肉腫に特に有効なことが認められた。
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