研究課題/領域番号 |
19K09774
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
入山 高行 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10570442)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 妊娠高血圧腎症 |
研究開始時の研究の概要 |
妊娠高血圧腎症(preeclampsia; PE)に対する病態に即した根本的治療は存在しない。PEの病態形成においてレニン-アンジオテンシン系(RAS)の亢進は本質的な機序であり、RAS阻害はPEに著効する理想的治療となりうる。しかしながら、RAS阻害薬は胎児腎障害を代表とする胎児毒性により妊娠中の使用ができない。そこで、既存のアンジオテンシンⅡ1型受容体拮抗剤(ARB)を出発点とし、その構造変換により、胎児への毒性懸念のない新規ARB製剤を創製し、PEに対する治療剤としての開発を目指す。
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研究成果の概要 |
妊娠高血圧腎症(preeclampsia:PE)に対する新規治療法の開発は我々周産期医療従事者にとって喫緊の課題である。PEの病態形成においてレニン-アンジオテンシン系(RAS)は中心的な役割を果たす。しかしながら、RASを標的とした薬は胎児毒性により妊娠中の使用ができない。本研究では、既存のRAS系を標的とした薬剤をリード化合物とし、その構造変換により、胎児への安全域を10倍程度に確保した新規化合物を創出することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、胎児毒性の排除を目指して薬剤の合成展開を試みる、新しいアプローチの創薬研究である。本研究の成果は、胎児毒性のため使用が制限されるCOX阻害剤への応用による早産治療や、悪性腫瘍合併妊婦に対する抗がん剤治療への応用など、妊娠中の様々な疾患治療にも適用が拡がる可能性を秘めている。
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