研究課題/領域番号 |
19K09789
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 東京医療保健大学 |
研究代表者 |
小宇田 智子 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (30391098)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 閉経 / 高脂肪食 / 大豆 / イソフラボン / 生活習慣病 / 嗜好性 / ゲニステイン / ドーパミン / 高脂肪食依存 / 依存 / 食物依存性 / 大豆たんぱく質 |
研究開始時の研究の概要 |
閉経後は、摂食欲求の亢進に伴い摂食量や脂肪摂取量が増加し、肥満など生活習慣病の発症リスクが急増する。脂肪含有率の高い食事の摂取機会が多い現代社会において、閉経後の神経機能の変化がこのような食事に対する「食物依存性」を形成し、閉経後の生活習慣病の発症に大きく関与していると考えられる。そこで本研究では、閉経による高脂肪食に対する依存形成のし易さを、エストロゲン欠乏がもたらす神経機能の変化から明らかにすることを目的とする。さらに、閉経による高脂肪食に対する依存形成を減弱させる食事成分について検討する。
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研究成果の概要 |
閉経後は摂食欲求の亢進に伴い脂肪摂取量が増加し肥満など生活習慣病の発症リスクが急増する。脂肪含有率の高い食事の摂取機会が多い現代社会において、閉経後の神経機能の変化がこのような食事に対する嗜好性を高め、閉経後の生活習慣病の発症に大きく関与していると考えられる。本研究では、閉経モデルである卵巣摘出マウスを用いて、長期高脂肪食の摂食が高脂肪食に対する嗜好性を高めるかどうか、また大豆イソフラボンが嗜好性の上昇を抑制するかどうか検討した。その結果、高脂肪食を摂食した卵巣摘出マウスは高脂肪食に対する嗜好性が高まり、大豆イソフラボンはドーパミン受容体の発現を抑えることでそれを抑制している可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
閉経後の女性は、肥満などの生活習慣病の発症リスクが高まる。これは、脂肪摂取量の増加により摂食欲求が亢進していることが関連していると考えられるため、動物モデルで検証した。その結果、閉経モデルマウスが高脂肪食を長期間摂食すると、高脂肪食への嗜好性が高まり、大豆イソフラボンがこの傾向を抑えることが示唆された。神経機能の変化として、ドーパミン受容体の発現量がかかわっていることが分かった。さらに詳細に検討する必要があるが、本研究の結果により、閉経後の女性の生活習慣病の発症リスクを抑えるための効果的な食生活の見直しが可能となる。
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