研究課題/領域番号 |
19K09790
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
|
研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
宮井 俊輔 藤田医科大学, 総合医科学研究所, 研究員 (50563350)
|
研究分担者 |
加藤 武馬 藤田医科大学, 総合医科学研究所, 助教 (20387690)
河村 理恵 藤田医科大学, 総合医科学研究所, 助教 (20735534)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
|
キーワード | 染色体異常 / 着床前染色体検査 / モザイク / 初期胚 / 着床前遺伝学的検査 |
研究開始時の研究の概要 |
染色体数的異常の発生頻度は高く、流産や胎児異常の原因となっている。海外では、流産率低下を目的として、生殖補助医療の際に染色体数的異常に対する着床前遺伝学的検査が導入され、その有効性を評価する臨床研究が多数報告されている。そして、それら臨床研究の結果から、母体の年齢以外にも、初期胚の染色体数的異常の発生に影響する要因があることが示唆されている。 本研究は、染色体数的異常胚の出現に影響する暴露要因を解明する事を目的とし、廃棄する胚盤胞から生検した試料を網羅的染色体解析して染色体数的異常胚の出現率を算出し、様々な要因(卵巣刺激方法、採卵方法、生検方法、治療歴、臨床的背景など)との因果関係を調査する。
|
研究成果の概要 |
本研究は、染色体数的異常胚の出現に影響する暴露要因を解明するために、廃棄する胚盤胞から生検した試料を網羅的染色体解析(PGT-A)して 正倍数体胚、染色体数的異常胚、モザイク胚の出現率を算出し、様々な要因との因果関係を調査した。 本研究において、卵巣刺激法によってモザイク胚の出現率が優位に異なる可能性、精子の濃度減少と運動率低下が正倍数胚の減少と関連する可能性、初期分割不良は胚盤胞到達後の正倍数性率を低下させない可能性が示唆された。また、PGT-Aの解析において、モザイクと判定されるコピー数変化の一部が技術的なノイズであり、バイオプシー技術の向上がノイズの発生を軽減できる可能性が示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から示唆された初期胚における染色体数的異常の出現に影響する暴露要因について、その後の介入研究にて検証できれば、染色体異常胚の出現を減少できる不妊治療の確立に役に立つ可能性がある。 また、本研究から示されたPGT-Aにおけるノイズの要因は、TEバイオプシー技術の標準化に有用な情報である。適切なPGT-A結果を得ることは、胚移植の成功率向上や生児獲得までの期間を短縮し、生児獲得率の向上に結びつくと考えられる。
|