研究課題/領域番号 |
19K09792
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
武田 卓 近畿大学, 東洋医学研究所, 教授 (20301260)
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研究分担者 |
清水 尚子 近畿大学, 東洋医学研究所, 助教 (50572731)
平野 昌美 近畿大学, 東洋医学研究所, 講師 (70351632)
宮田 信吾 近畿大学, 東洋医学研究所, 教授 (70403194)
石野 雄吾 近畿大学, 東洋医学研究所, 助教 (80625088)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 腸内細菌叢 / 月経前症候群 / Premenstrual disorders |
研究開始時の研究の概要 |
月経前症候群治療に対する新たなアプローチとして、セルフケアで使用できる食事療法・プロバイオティクス・プレバイオティクスといった方法は簡便・低侵襲であり、治療率の向上面からも魅力的である。しかしながら、炎症・腸内細菌とPMSとの関連性を裏付けるようなデータは不十分である。そこで、本研究では、「炎症はPMSの病態において、重要な役割を果たすのか?」「腸内細菌とPMSの関連性の有無は?」の2点を解明すべき中心命題として研究を実施する。
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研究成果の概要 |
月経前症候群(PMS)患者における腸内細菌叢の特徴を検討した。PMS症状を訴える女性27名と、症状が重度ではない女性29名を募集した。その中から、社会生活に支障をきたすほどの症状を持つ21名(PMD群)と、深刻な症状がなく、社会生活にも支障がない女性22名(対照群)をさらに選出した。血液中の炎症マーカーは、PMD群と対照群で有意差はなかった。PMD群と対照群の腸内細菌叢には、β多様性の差が検出された。属レベルでの腸内細菌の検討では、対照群との比較で、ParabacteroidesとMegasphaeraの減少がPMS患者の特徴となり、さらにこれらの量が少ないと、症状が重度となることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでPMSの診断には問診票を用いた症状からの診断しかできず、客観的な診断マーカーが存在せず、このことはPMSに対する研究を進めていく上での大きな障害となっている。今回の研究の結果、PMS患者に特徴的な腸内細菌が明らかとなり、今後のさらに規模の大きな詳細な検討により、PMS診断マーカーへの腸内細菌叢の応用が期待できる。さらに、腸内細菌をターゲットするようなPMSに対する新規治療法開発も期待できる。
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